今回ドイツ行きを決めた理由は以下の通り。
たどっていくと結構さかのぼるなぁ、とシミジミ。人生いろいろである。

1. 2005年 大学の卒業旅行
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南ドイツに住む後輩を訪ねて10日間程旅行。その際にフランケンワインと出会う。

訪ねた街:ミュンヘン、フュッセン(ノイシュバンシュタイン城)、シュツットガルト、ニュルンベルグ、エアランゲン、バンベルグ、ヴュルツブルグ、(あとプラハ)。

後輩宅で€10程のフランケンワインを飲んだ際、それまでのワインに対して持っていたイメージを覆すほどのフルーティ感と出会い、それ以降、フランケンワインのトリコとなる。さらには、各街で食べたプレッツェルのトリコにもなる。


2. 料理専門学校カフェオーナーコースの受講
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元々、何に対しても"自分で作る"ことに興味があるので、調理の勉強をしようとふと思い立つ。そこで、専門学校の社会人コースで経営学と調理を週末1年間受講する。

カフェオーナーを養成するコースであったので、一つの目標としてプレッツェル専門のカフェを掲げて取り組む。今思えば、改めてドイツに対する愛情を再認識するタイミングだったのかもしれない。


3. 長野にて農業との出会い
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サラリーマン生活も順調に進んで7年近くもたつと、中間管理職となり、なんでも自分でやりたい人間の俺には物足りなくなり?趣味の1つであった家庭菜園を少し広げてみるために長野の農業大学にて農業体験を受講。
軽井沢にほど近いそこは空気がとてつもなく澄んでいて、清々しい寒さも相まって、自然という人間の原点を最大限に感じることになる。


結局トータル2年間にわたって農業を勉強させてもらい、得たもの、感じたものは計り知れず、特に果樹に関する興味が大きくなっていった。
その頃は、会社を辞めて夫婦で長野にて農業をやっていこう、と強く決意し、近辺の人々を説得し始めていたものだが…。


4. 離婚
長くもない結婚生活が急に終わりを告げ、数日間放心状態となる。ポジティブに言うと、頭をリセットした。皮肉にもそんな放心状態を救ってくれたのは、とてつもなく忙しかった仕事であったのだけれども。離婚というのは、当たり前だけどとても大きな出来事である。かつ、悔しい立場だった俺は、それまでに思い描いてきた未来像を超える”何か”が必要となっていた。

その結果、離婚を決めた3日後くらいだっただろうか、ふと「ドイツ行こう。」と思い浮かんだのである。その瞬間、恐ろしく頭がすっきりしたことを今でも忘れない。


5.ヴュルツブルグ
長野での農業体験+大学卒業旅行のワイン+専門学校の経験とそれまでの想いが融合し、ドイツの行先は、特に悩むこともなくヴュルツブルグに決定した。
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理由はとても簡単。

・フランケンワインの集積地
・卒業旅行でバイエルン州北部の印象が非常に良かった

こんな形で俺の第二の人生の行先は決まったのである。
何が起こるかわからない。それが人生。
この時点ですでに33歳。