ドイツでは、大きな都市を中心とした交通網がたくさんあり、それぞれ名前が付けられている。ヴュルツブルグは「VVM」、ニュルンベルグは「VGN」、ミュンヘンは「MVV」といった具合。そして、一つの交通網内ではほとんどの交通機関が連携を取り合っていて、料金やチケットが共通化されているため非常にわかりやすい。(ドイツの良い所の1つだと思う。)


1.概要
ヴュルツブルグ「VVM」。Vehrkerverbunds Mainfrankenの略称。ヴュルツブルグの交通網は、DB:Deutsch Bahn、路面電車(Strassebahn)、バス(Bus)の三つ。うち、路面電車とバスは、電力会社もやっているWVV:Wuerzburg Versorgungs- und Verkehrsunternehmenという会社がやっている。なので、路面電車やバスにはWVVのマークがたくさん。
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料金は、基本的には一定の距離ごとでWabe(バーベ:蜂の巣の意味)という区分にわけられている。

詳しくはヴュルツブルグのWabeplanはこちらの「Wabenplan」をダウンロード。

その中で、ヴュルツブルグ中心部全体が「Grosswabe 100」に属しているため、統一料金となる。特に路面電車に関しては、すべての路線が「100」の中にあるため、均一料金となる。


2.料金
詳しい料金表はこちらの「Fahrpreistafel」をダウンロード。ただし、文字だけなので慣れないと難しいかも…。

「Grossbabe 100」内の大人料金:
Einzelkarten(1回券):€2.45
Tageskarten(1日券):€4.75
6er-Karten(6回券):€9.60 (€1.60 / 回)
Zeitkarten:Monatkarten(定期券):€43.70 / 月 … 3か月買っても×3となる。(安くならない。)

なお、5歳までの子供、荷物(ベビーカーなど)、犬は無料。(結構、犬が普通に乗っている。。大型犬も。。)もちろん、子供、学生や職業訓練生に対しての割引がある。


3.切符の購入方法
DBと路面電車については、事前に券売機で購入する。バスは主要電停にしか券売機が無いため、乗る際に運転手から購入する。ただし、バス運転手から購入できるのは1回券と1日券のみ。さらに、€50札は普通に断られるので注意(€50札は小さなお店では使えないと心がけておいた方が良い)。

1)DB
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中央駅内の色々なところに並んでいる券売機。9年前も同じ機械だったが、正直、日本の券売機なんかよりはるかに便利である。

画面のボタンは以下の通り。
・ [左上] Start-Ziel 目的地までの切符購入
・ [右上] Gesamtes Angebot その他の切符すべて。例えば、バイエルンチケットや自転車チケット。
・ [左下] Fahrplanauskunft 電車の検索、時刻表印刷。これがとても便利。乗換のホームナンバーも記載されていて、これがあればどこにでも行ける。時刻表印刷はもちろん無料。
・ [右下] Verkehrsverbunde 他の交通機関との提携などについて。これはほぼ使わない。
なお、バイエルンチケットの購入方法はこちら参照。

特に便利な「Fahrplanauskunft 電車の検索、時刻表印刷」についての操作方法。
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例えば、ヴュルツブルグからニュルンベルグまで短距離列車(ICE,IC以外)で行く場合。「Fahrplanauskunft」をタッチすると目的地を入力する画面(1番左写真)へ。Ziel(目的地)をタッチ→ Nuernberg Hbf (Hbf:中央駅) を入力。→ 「Nur Nahverkehr:短距離電車のみ」をタッチ →
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→ 「Ab sofort:すぐ出発」 をタッチ。(時間を指定する場合は隣のボタン) → 検索結果画面へ。
→ この画面を印刷する場合は、下の「Verbingungen drucken:印刷」をタッチ。電車の乗り継ぎなどを見る場合は、「Details」をタッチして印刷。すると、3枚目、4枚目の紙が印刷される。(なぜか切符と同じ非常にしっかりした素材。)なお、Nuernbergだと、乗換が無いので、4枚目写真はFuessen(フュッセン)へ行った時のもの。どの駅(Bahnhof)でどのホーム(Gleis)で乗り換えるかが一目瞭然。

なお、DBのHPでも切符購入や電車検索がもちろん可能。プリンターがあれば、ネット購入がお勧め。


2)路面電車・バス(WVV)
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同じ会社なので券売機は共通。
購入画面(右写真)の表示内容(左列)は以下の通り。
・ Kurzstrecke Eins 短距離切符(4駅以内)
・ Einzelfahrschein 一回券
・ 6-er Karte 6回券
・ Tageskarte Solo 1日券
・ (自転車マーク) 自転車切符
(イギリス国旗をタッチで英語化)


4.定期券の購入方法
DBもしくはWVVの窓口で購入が可能。購入できる窓口はこちらを参照。
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旧市街で購入する場合、中央駅のDBカウンターもしくは、ドーム(Dom)や市役所(Rathaus)そばにあるWVVお客様センター(Kundenzentrum)(写真)が便利。WVVお客様センターの位置はこちら

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必要書類
・パスポート、もしくはe-AT(滞在許可証)
・証明写真
(・学生の場合は学生証)
を持って行くと、まず顔写真、名前、住所が記載された個人カードが作られる。そこに定期券(レシートのような紙)を折ってはさんで使用する。更新する際は、定期券のみを購入して差し替えて使用する。


5.電車・バスの乗り方
1)DB
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1回券・1日券・6回券の場合は打刻をして電車に乗る。ヴュルツブルグ中央駅の場合、ホームには打刻機が無いので入り口側でやっておく必要がある。
券売機で、出発地から目的地までのチケットを購入した場合は、特に打刻の必要は無い。(長距離の場合、ヴュルツブルグを出発して30分くらいすると検札にやってくることが多い。)

2)路面電車
どのドアからも乗り降りが可能。1回券・1日券・6回券の場合は打刻(機械はDBと同じ)を忘れないこと。

3)バス
前乗り・後ろ降車。運転席のドアから乗り、運転手に切符を提示する。ラッシュ時はほとんど切符を確認しないが、空いている時や夜遅い時間などは切符をじっくり見られることも。降りる際は、ボタンで降車を知らせる(日本と同じ)。後ろの扉は、自分でドアを開けるボタンを押さないといけない車両もある。


6.乗り心地
1)DB
DBは車両の幅が広い(新幹線と同じ)こともあり、走行中の安定感・静粛性は日本の鈍行よりも良い。座席に関しては、足元の間隔や座席幅が日本よりも広くて良い。ただし、座席が固定式(回転しない)なので、進行方法と反対向きに座らざるを得ないことも多いのが難点。

2)路面電車・バス
座席の配置感覚がやや日本と異なり、人と面と向かって座る配置も多い。慣れるまででちょっと落ち着かない。ドイツ人同士はすぐにしゃべり始める。
そして、最大の注意点。立っている場合は、手すりをしっかりつかんでおくこと。発進・停止時がとにかく荒い。曲がる時も同様。信号が変わった時の車の加速を見てもそうだけど、なめらかに加速・停車する、という発想はどうも無さそう。さらにそれに合わせるようにバスのサスペンションが少し硬めになっている。この点についてはドイツについて初期に感じたカルチャーショックの1つである。


7.その他
9年前にドイツに来たときは、電車の窓ガラスが落書き傷だらけだったことに驚いたが、車両が更新されたのか、マナーが向上したのか、ヴュルツブルグという田舎だからなのか?あまり見られない。ただし、古い貨物車両や線路沿いの壁には落書きが見られる。(特に大都市に行くとその傾向は顕著で、工事中のまだ完成前の橋脚にもすでに大量の落書きが有ったりする。)また、その落書きを消そう(洗浄しよう)とした痕跡をみることもない。まぁ、日本でも東京周辺の電車に乗っていると落書きをよく見るので特にショックでは無いけど。

電車・バス内に限った話ではないが、電話しても特に問題はない。と言うか普通なことである。図書館でも普通に(声は小さめだったが)電話している人がいるくらい。

また、乗り物内で寝ている人(目を閉じている人)は少ない。何をするわけでもないけれど目を開けている。揺れが結構あるので、なんだか眠くなってしまうんだが。。本を読んでいる人もほとんどいないのは、揺れが大きいからか。

さすがドイツ、というか、車両がきれいなヴュルツブルグの交通網。これからもうまく活用していこう。