2015年6月:一部更新(Juliusspital ツアー日時修正)

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ヴュルツブルグの見ドコロ、食べ飲みドコロの1つと言えばやっぱりフランケンワイン!フランケンワインについては他の方(ドイツワイン事典)などに説明を任せるとして、、ここではワインケラーを体感できるツアーをまとめておきたい。


1.ヴュルツブルグの3大ワイナリー
フランケンワインの代表的なワイナリーと言えば、Juliusspital:ユリウスシュピタール、Bürgerspital:ヴュルガーシュピタールそしてStaatlischer Hofkeller Würzburg:ホーフケラーの3つ。いずれもヴュルツブルグ旧市街にある。
Groessten deutschen Weingueter Top50

マイン川周辺はドイツでも有数のワイン産地でもあるため、ブドウ畑の大きさランキングで上位に多く入っており、Juliusspitalが2位、Hofkellerが6位、Bürgerspitalは8位である。つまり、ワインの醸造量も多いため、そのケラーは自然と大きくなる。つまり、、ケラーの雰囲気もなかなかってこと!


2.ケラーツアー:Kellerführung の様子
ツアーは45分〜1時間半で、ワイナリーによって異なる。集合場所に集合して、そこでツアーの費用(7€〜12€)を支払う。その後、ワイナリーの歴史などの説明を受け、ワインケラーに入っていく。ワインケラーでは作られているブドウ品種の説明や、木樽の大きさ、ケラーの大きさなどなどの説明がある。説明は、、ドイツ語。ただし、参加者に質問をするようなことは無い(と思う)ので、心配する必要は無いし、他の人についていけばいいので、迷子になることも無い。ツアーの中で、試飲があったり、最後に手土産で小さなワインがもらえたり、とワイナリーによって色々。
ドイツなので、子供も参加可能。子供は無料で参加が出来、ワイン試飲の所では、水やリンゴジュースなどが出てくるサービスもある。子供には冒険感覚で面白いのではないだろうか。
基本的にドイツ語であるし、参加者もほぼドイツ人なので、少し敷居が高く感じられるかもしれないが、チャレンジした以上の体験ができること間違いなし!
なお、ケラーツアーはワイナリーにもよるが、週末(金〜日)、祝日しかやっていないのでご注意を。


3.ケラーツアー:Kellerführung の総括
各ケラーツアーの概要と感想。(各ケラーツアーの詳細は4.を参照)
1)ワイナリーの場所
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2) Juliusspital 詳細はこちら
・開催期間 : 3月1日〜12月13日(2015年)
・開催時間 : 金曜 17:00、18:00、 土曜16:00、17:00 (10月の土曜日は15:00も有り)、 日曜10:30
・所要時間 : 1.5時間
・値段 : €12 ( 試飲3杯込み )
・感想 : まず、ロココアポテーケ(ロココ調に装飾された昔の薬局)を見ることが出来る。近代的なケラーから古いケラーまで歩きながら、試飲しながら見ることができて色んな雰囲気が感じられ、とても面白い。250mのケラーに200以上の木樽が並んでいる様子は圧巻。また、最初に映像で簡単な説明があるのも、ドイツ語が解らなくてもとっつき易くて◎。あとケラーが適度に明るいので、写真も綺麗に撮れるところもうれしい。3杯(おかわりも可)も飲めるので、ほろ酔いで良い気分。値段は一番高いが、その価値は充分にあると感じる。
・お勧め度(楽しさ) : ★★★★★

3) Bürgerspital 詳細はこちら
・開催期間 : 3月下旬〜10月下旬
・開催時間 : 土曜 14:00 (9月、10月は16:00も有り)
・所要時間 : 1.5時間
・値段 : €7 ( 小瓶0.25L込み )
・感想 : ツアーガイドにもよるが、歴史やワイナリーで使われている品種、ブドウ畑についての説明が最も詳しく、ケラー内には説明板もかかっているなど、聞き取れなくても見て理解することが出来る。ケラーはそれほど大きくないが、色んなところを周って説明してくれるので面白い。最新のステンレス樽についてもきちんと説明してくれる。試飲ではなく、小瓶でもらえるのでお土産には良いかも。
・お勧め度(楽しさ) : ★★★★☆

4) Staatlischer Hofkeller Würzburg 詳細はこちら
・開催期間 : 3月1日〜12月20日(2015年)
・開催時間 : 金曜 16:30、17:30
         土曜 10:00、11:00、12:00、14:00、15:00、16:00、17:00
         日曜、祝日 10:00、11:00、12:00、14:00、15:00、16:00
・所要時間 : 45分
・値段 : €7 ( 試飲1杯込み )
・感想 : 開催回数が多いので、とても便利だし、なにより、レジデンツの地下に入っていけるので、そこが魅力。見せてくれるのは古いケラーのみで、見れる範囲もそれほど広くは無い。"ツアー用"のルートになっているところが少し残念な所。ただし、10万リッター入る最大の木樽は必見。ろうそくで照らされており、雰囲気は良いが、暗いため綺麗な写真は撮りにくい。
・お勧め度(楽しさ) : ★★★☆☆


4.ケラーツアー:Kellerführung の詳細
1) Juliusspital
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ツアーの待ち合わせ場所:Tereffpunkt はユリウスシュピタールにある公園の噴水横。時間になるとガイドが来てチケットを販売しだす。最初はここで説明があるので、少々遅刻しても問題なさそう。

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最初は、新しい建屋から。最初に数分のビデオを見て収穫の様子などを理解。ここのケラーはほぼすべてがステンレス製の樽となっている。その後、瓶の洗浄機や瓶詰めの設備、出荷前の保管庫などなどを見学。工場見学といった感じ。どこもとてもきれいで表示もあって整理されている。これならISOの認証も問題ないだろうなぁ。。(前職の癖が…。) この辺で試飲1杯目。この時は、Scheurebe:ショイレーベ という品種で、香りがとてもフルーティで、辛口ながら、後味はとてもさっぱりした軽めのワインだった。

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一度外に出たら、本棟へ。歴史の説明を受けた後は、350年前につくられたロココ薬局:Rokoko Apotheke へ。ここは当時、薬局として使われていたところで、天井のフレスコ画もすごいが、薬品を保管する棚の装飾も形も美しい。当時使っていた調合用の鍋な道具は金で出来ていて、どれも歴史をとても感じる。ここはツアーでしか入ることが出来ないので、思わぬ収穫。説明で、ドイツで一番美しい薬局、と言っていたような。。

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いよいよケラーへ。降りていくといきなり彫刻を施された木樽が並んでいる。この大きさだと5000Lくらいの容量。新旧の彫刻を見ながら歩いていく。

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しばらく進むと、長いケラーへ。奥がはっきり見えない。。ここは全長250m程のケラーで、220個程の木樽が並んでいるという。5000L / 個 入るのでここの箇所だけで1,100,000Lである。 イマイチイメージが付かない。。しかし、この雰囲気は圧巻。是非体感してもらいたい。この辺りで2杯目。Müller Thurgau:ミュラートュルガウ 。フランケンワインを代表する品種。フルーティさもあるが、やはりユリウスシュピタールはさっぱり感が強い。日本食だと酢の物とかに合いそうだなぁ…。。(素人がえらそうに…。。)

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試飲などで使うモダンな部屋。そして3杯目。白ワインの王様、Riesling:リースリング ミュラートュルガウよりも酸が結構強め。(個人的なイメージだが、ユリウスシュピタールは全体的に酸が強め。)ここで、ツアー参加者価格で色々なワインを購入することが可能。

以上で終了。だいたい1時間40分くらい。この雰囲気にじっくり浸れたし、ワインをちょくちょく飲めるし、新旧のケラーを見ることができてたいくつすることがなくずっと楽しむことが出来た。しかし、、歴史を守り続けて道具なども含めて使い続けていることに少し感動である。

2) Bürgerspital
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集合場所はヴュルガーシュピタールのお店前。ケラーツアーの開催有無が黒板に書かれているので、それを見て安心するものいいかも。チケットは事前にお店で買っておく。

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最初はとなりの小さな教会で少し説明を受けて、ワイナリーの中へ。そして、ヴュルツブルグの丘に広がるシュタインと呼ばれるブドウ畑の説明。一番評価の高い区画はヴュルガーシュピタールが所有しているのだとか。同じに見えるブドウ畑も、実に様々な種類の品種を育てていることが良くわかった。そしていよいよケラーへ。

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降りていくと、ひんやりとした空気と共に、木樽に囲まれると気持ちも自然と引き締まる。作られている品種の説明を受けたり、1800年ごろのワインの瓶の説明を受けたり。古いボトルが保管された部屋を覗かせてもらったり。

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途中にあるモダンなエリア。こういったケラーは間接照明が本当にきれいに反射され、何とも言えない暖かみに包まれる。

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そのまま、新しいケラーへつながっており、そこにはステンレス樽が所狭しと積まれていた。温度管理を制御しながら醸造できるらしい。しっかし、、これをすべて掃除するのは大変そうだ…。

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お得意様のためのスペースやイベントで使われるスペースも。

ほぼ1時間半。ワインのことをしっかり教えてもらえたような感覚になったのは、品種の事を何度も耳にしたからだろうか。ケラーの長さはユリウスシュピタールに及ばないが、結構隅々まで案内してもらえたこともあり、満足度は高かった。

3) Staatlischer Hofkeller Würzburg
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レジデンツ正面の噴水横が待ち合わせ場所。時間になると担当の人がくる。

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始まるとケラーへ直行。降り口の所でお金を支払う。降りて行くと、歴史を感じる石造りが現れ、不思議な感覚に包まれていく。他のケラーに比べると天井が高い。

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たくさんのろうそくが灯されていて、暗い中、暖かい光に守られながらツアーが進んでいく。他の二つのケラーともまた違う雰囲気が漂っていて、神聖な気持ちになる。1枚目の写真真ん中は、10万リッター入る最大の木樽"Beamtenweinfässer"で、1784年に作られたもの。奥行も結構あって、かなり大きい。ここで試飲がある。この時は、白ワインの王様 Riesling:リースリング。酸は強くなく、フルーティさが出ている好きな味。

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最後はワインを購入できるコーナーで解散。ここも暗めで、どういったワインが売っているのかが見にくかった。

全体的に、歩きながら体感する感覚は他の二つよりは少ないと感じる。一回ごとの説明が長めなので、子供の集中力だとギリギリくらいかもしれない。ここの独特の雰囲気は体感しておきたいところだが、ワインに接する、という点では他の二つには劣るように個人的には感じる。


改めて、ヨーロッパのワイン文化には深い深い歴史があることを感じる。機会を作って他のドイツの街はもちろんの事、他の国のケラーも覗いてみたいものである。