10004466_160010004324_160010004688_1600

2015年4月中旬。仕事も決まって時間に余裕ができたため、まだ訪れたことのなかった北ドイツ旅行へ。ヴュルツブルグからまずはバスでドレスデンへ。(ドレスデンについてはこちら。)そこから、バスで北上してまずはロストック:Rostockへ。

さらにそこから、OstseeとNordseeに沿って西へ。いわゆるハンザ都市を巡り、南ドイツとはまた全く異なる建物や街の雰囲気を感じる旅となった。旅のルートは次の様な感じで、ドイツの上半分を一周するイメージ。
Hansa reise map_1600



1.ロストック : Rostock
1)街について
ベルリンの北200km程の所にある街、ロストック(ロストク)。Ostsee(バルト海)に面した街で、元々壁で囲まれていたらしく、今でも壁が残っているところがあり、とても雰囲気のある旧市街が出迎えてくれる。何より、特徴的なのは、細かいレンガで作られた建物。南ドイツとも全く異なる雰囲気が漂い、ドイツの新たな魅力を発見させてくれる。
rostock-map-02

google mapはこちら
Mecklenburg-Vorpommern州 : メクレンブルク=フォアポンメルン州と言う、舌を噛みそうな名前の州にあり、その昔、リューベックやヴィスマールと並んでハンザ同盟の主要都市として発展した街。第二次大戦でかなり破壊されたものの、特徴であるレンガ作りの建物が多く残っている(復元されている)。詳しい話はwikipediaへ。また、ハンザ同盟についての説明はこちら
rostock-map-03

旧市街の地図。データはこちら
駅から旧市街まで歩いて10分ほど。路面電車(トラム)沿いに歩いていくと出迎えてくれるのが”Steintor:シュタイン門”。そこから下の地図上のルートで歩くとだいたいの見どころはおさえられるはず。。
10004585rostock-map-05

ココからいよいよハンザ同盟の世界へ。。。地図のルートに沿って街を紹介していきたい。


2) 街の様子
門を越えてまっすぐ進むと"Neuer Markt:新マルクト広場"へ(地図◆法色々な形をしたファサードが特徴の建物が出迎えてくれる。
Rostock_03Rostock_05Rostock_04

この地方のもう一つの特徴はレンガとの組み合わせ。ピンク色の建物は市役所:Rathausで、建物の裏にレンガ造りの"タテガミ"が。レンガの石が比較的小さいので、細かな模様が作られていて、それぞれのデザインを見ながら歩くのもとても楽しい。

Neuer Marktから一度旧市街の外へ向かうと、壁の残っているエリアに(地図)。
Rostock_06Rostock_09

壁に沿って公園があり、小川が流れている。時間の流れと同じように小川の流れもゆっくりと。壁沿いに歩いていくと、教会(修道院:Kloster)が見えてくる。
Rostock_07Rostock_08

中世の世界への入り口のようにも感じる石造りの門を抜けると、Klostergarten:修道院のガーデン。この辺りは人も少ないこともあって、静かな雰囲気が心を清めてくれる。

壁に沿って歩いていくと、一際立派な門が見えてくる。Kröpeliner Tor:クルペリーナー門(地図ぁ法
Rostock_10Rostock_12Rostock_11

ここからNeuer Marktまでの道が中心街で、多くの店が並び、地元の買い物客でにぎわっている。この門は現在は博物館になっている様子。

Neuer Marktを目指して歩いていると、途中で広場(公園)に出る。ここがUnivers.Platz:大学広場(地図Α法
Rostock_13Rostock_14

レンガと石で出来たロストック大学の校舎が美しく、そこに広がる広場には、様々なファサードを持った建物。まさにハンザ都市。南ドイツ在住の人間には本当に新鮮に映る。

そのまま大通りを進んでいくと、見えてくるのがSt.Marien Kirche:聖マリア教会(地図А法
Rostock_15Rostock_16

こちらもレンガ作りで美しい。

この辺りで一服。教会の裏に、教会が営む(?)カフェがあり、とても安くコーヒーが頂ける。カフェもその周りの建物も古く、そんな建物に囲まれて一息つけるテラス席は本当にお勧め。
Rostock_18Rostock_19Rostock_20

リンゴのケーキも手作りだろうか、甘すぎずとても美味しかった。

教会の裏手に周り、トラムの走る大通りへ(地図А法この通りの建物も面白いものがいくつか。その中でも写真の建物は屋上のレンガデザインが美しくて、思わず見とれてしまった。
Rostock_21

昔の人は何のためにここまで凝ったんだろうか。。。オモシロイ歴史である。大通から海(まだ川か。。)へ向かう途中にもレンガ作りや変わった形の建物がいくつも。
Rostock_22Rostock_23

この辺りはあてもなく歩くと面白いかも。。

川沿いの大通り:Am Strandeを越えて、水際へ(地図─法ちなみにこの大通りは歩行者が渡れる場所が少ないのでご注意を。旧市街付近は上の地図のルートくらいしか無いはず。
Rostock_24Rostock_25

川では多くの釣り人が。ほとんど海なので、海の魚が釣れるんだと思うが、結構頻繁に釣れている様子が見られた。サバの様な魚だったが。。あー単純な焼魚が食べたい。。と思ってしまうのは、海外在住者の宿命か…。。妄想から抜け出し、再び川沿いを歩くと、見えてくるのはレンガ造りの倉庫(?)。
Rostock_26

海と空の青とレンガの茶色がマッチしていて美しい。

壁が残っている辺りから旧市街へ戻るとそこにあるのが、音楽と演劇の大学(地図)。
Rostock_27

古い建物で歴史を感じる。中も見ることが出来る、と在学の日本人がブログで書いていたような…。。

そこから、住宅が並ぶ静かなエリアを通ってAlter Markt:旧マルクト広場へ(地図)。
Rostock_28Rostock_35Rostock_36

小さな可愛らしい建物が整然と並んでいる。そして、そこに建つのがSt.Ptrikirche:聖ペトロ教会。2枚目写真は地図の辺りから撮ったもの。
Rostock_30Rostock_31

この地方の教会に多く見られたが、教会の中に帆船の模型が飾られている。昔もこうしていたのかは不明だけど、海とのつながりを強く感じることができる。この教会の塔からの眺めがお勧め。細い石造りの階段を頑張って登ると見えるのが、ロストック全景。
Rostock_32Rostock_34Rostock_33

しっかし、山らしきものが何もない。。これも北ドイツの特徴の様な。

地図のあたりから教会と壁のコラボレーションを見ると、観光も終わりへ。Nikolaikirche:ニコライ教会の辺りには古い可愛い建物も多い。
Rostock_37Rostock_02

そのまま歩いていくと、最初に見たStein Tor:シュタイン門へ。

概ねこれで旧市街は制覇できたと思う。壁が所々に残り、様々な形のファサードとレンガ造りの建物。なかなか印象深い街だった。
時間的なイメージは、としては、下のWarnemündeと合せて1日見た方がいいだろう。私の場合は、Rostockに宿泊し(Stein門そばのHostel)、朝一に軽く1時間程Rostockを見たあと、Warnemündeへ移動。昼過ぎにRostockへ戻ってきて、夕方18時ごろまでブラブラしていた。


2.Warnemünde:ヴァーネミュンデ
Rostockを訪れたら是非行っておきたい街、Warnemünde。Ostsee:バルト海に面したドイツでも有数の夏の保養地。海沿いには小さな可愛い家が並んでいて、街も小さいので数時間で見れてしまう手頃さが丁度良い。ドイツに来て1年程。初めて海を見て、少し日本が恋しくなった、、、と言うのは少しだけ本当の話。。

1)街について
ロストックの北十数キロの所に位置していて、ベルギーや北欧に向かうフェリーが発着している。ロストックからS-Bahn(近距離鉄道)で20分ちょっと。googlemapはこちら
warnemuende map 01warnemuender map 01

街も特にお勧めなルートがあるわけでは無いけど、あてもなく歩いたのが地図のルート。このルートに沿って街を紹介してみたい。
warnemuende stadtplan 02


2)街の様子
warnemuende 01warnemuende 02warnemuende 03

駅に到着してすぐに目に飛び込んでくるのはおしゃれな船。
warnemuende 05warnemuende 06

駅のそばに係留してある船はレストランになっていたり、パン屋だったりで、可愛い船が多いわけだけど、久々の海に気持ちが一気に高まってくる。港沿いには小さな可愛い家が並んでいる。
warnemuende 04warnemuende 07

いよいよOstsee:バルト海!ひとまず、先っぽの灯台へ。地図,諒佞蠅砲呂店が並んでいて、お土産屋などもある。

係留してある漁船、係留用(?)の木で休んでいる海鳥、青い空とキラキラ輝く海、そして通過する大きな客船。
warnemuende 08warnemuende 09warnemuende 11


warnemuende 12warnemuende 13


目に入ってくるすべてのものがのんびりとした時間と相まって心地よい。とかなんとかしているとすぐに灯台へ到着(地図◆法
warnemuende 1410004352_1600


10004354_160010004355_1600

やっぱり海は広い。しばらく遠くを眺めてもの思いにふけってみたりする。遠い所へ来たもんだ。。

灯台を後にして、どうしても砂浜を歩いてみたくなり堤防の切れ目からビーチへ(地図)。
warnemuende 15warnemuende 16warnemuende 17

4月の朝10時は、散歩している人くらいしかいない。ジョギングしている人もチラホラ。わりと足触りの良い砂で、裸足になって走ってみたり。

少し行くと、語学学校の教科書で見たことのあるものが。「Strandkorb:シュトランドコープ」である。直訳すると”砂浜のかご”。夏になると、多くの人がこのかごの中に座ってのんびり時間を過ごすんだと思う。
warnemuende 19warnemuende 18

次は夏に来て、たくさん並ぶStrandkorbが人で埋まっている様子も見てみたい。

砂浜から街へ入ると、昔の灯台が見える。
warnemuende 20warnemuende 21

海沿いも広々としていてホテルやクアパークがあり、保養地の様相に。

クアパークのそばの公園を越えて、街へ。
warnemuende 22


レンガ造りの教会など、古い建物もいくつか残っていて、古くからハンザ都市の一部として栄えていたであろう様子が伺える。(地図ぁ
warnemuende 23warnemuende 24


どの通路にも可愛い建物が並んでいるが、特にイ猟未蠅麓命燭里茲Δ望さな建物が並んでいて、惹きこまれてしまった。
warnemuende 25warnemuende 26warnemuende 29


港へ出て駅の方へ向かう途中、漁船の荷揚げが行われていたので覗いてみると、小さな船なのに結構大きな魚がたくさん。魚はたぶん”鱈(たら)”。
warnemuende 27warnemuende 28


駅を越えて少し進むと、魚の屋台がいくつか並んでいたので、鱈のナゲットと小さなエビがぎっちり挟まったパン"Krabbenbrotchen"を頂くことに(地図Α法ニシンなどの魚をはさんだパンも結構あったけど、ドイツ人の友人にこのエビパンを勧められていたので。
warnemuende 33warnemuende 31warnemuende 32

味は、さすがに新鮮で、魚臭さが無くてとても美味しかった。ヴュルツブルグで食べた川魚を挟んだパンがイマイチだったのとは大違い…。あと、ナゲットも新鮮でイケる。

この辺りで、Warnemündeを後に。一度ロストックへ戻って、次はWismar:ヴィスマールへ。


3.Wismar:ヴィスマール
wismar 02wismar 01

この日はLübeckまで行く予定にしていたので、乗り放題チケットのMecklenburg-Vorpommern Ticketを購入。(購入方法はこちらのバイエルンチケットと同じ。)google mapはこちら

1)街について
ハンザ同盟の主要都市の1つ、Wismarへ。あまりここを目的に訪れる人は少ない様だけど、何と言っても世界遺産に指定されている街で、ハンザ都市当時の雰囲気を色濃く残す街として知られている。静かな小ぢんまりとした街をあてもなく歩きたい人にとてもおすすめ。個人的にはイチオシ!歴史の話はWikipediaへ。
Rostockから70kmほど西南に位置し、REで1時間ちょっと。
Wismar google mapWismar stadtplan 02


2)街の様子
wismar 06wismar 07

駅は旧市街そばなのでアクセスは良い。

旧市街はそれほど大きくないので、あても無く歩いても堪能できるけれども、一応今回も歩いた経路に沿って街を紹介してみたい。
Wismar stadtplan 03

観光モデルルートと言うほどではではないけど、それなりにポイントは把握できている、はず。。

駅から小道に入っていくと小川が流れていて、その先に見えるレンガ作りの教会が”St.Nikorai Kirche:聖ニコライ教会”。
wismar 08wismar 09wismar 10

Rostockもそうだったけど、教会の天井の作りが少し独特で、デザインがなんだかお洒落。。この色使いは個人的に好き。。

中心部に向かって歩いていくと、色々な形のファサードの建物が並んでいるエリアに。
wismar 11wismar 12

その所々にレンガ作りの建物も散見できるのがハンザ都市独特の雰囲気。

少し入って行ったところにあるのが”St.Marien Kirche;聖マリア教会”。
wismar 14wismar 16

ここは最初見たときは衝撃だった。。なぜなら、教会の大半は復元されず、土台だけが野ざらしになっているため。
wismar 15

恐らく、戦後のドイツはこんな景色が至る所で見られたんだろうし、ドレスデンのフラウエン教会などは最近までこんな雰囲気だったんだろうが、なんだか、第二次大戦をすごく近く感じたし、こういった建物をドイツ全土に渡ってしっかりと復元してきたドイツと言う国とその考え方に少し感動を覚えた。しばし、ここで、この独特の雰囲気に浸ってみる。
ちなみに、本当は聖マリア教会の塔に登りたかったのだが、、オープン時間が短く、その願いはかなわなかった。ちなみに、10時〜16時(4月〜9月)、11時〜15時(10月〜3月)で大人は3€とのこと。

その奥に建っているのが”St. Georgen Kirche:セントジョージ教会”である。
wismar 19wismar 20

こちらは外観はしっかりと復元されている。1989年に復元されたらしいが、復元前は40年以上も野ざらしだったこともあり、至る所に木が生えて緑あふれる状態だったようである。ちなみに内部の復元はされておらず、ガラーンとしているのも少し衝撃的だった。(その2のLübeckにも同様の教会があったので、写真はそちら参照。)

近くには世界遺産の事務所?なども。さらに進んでい行くと、レンガの家が散見できるエリアなどがある。
wismar 21wismar 22

写真は、古いベンツのおかげか、最近撮った写真とは思えず、30年くらいタイムスリップしたかのよう。

歩いていて、チラチラと一つの気になる塔があったので、そこまで行ってみると、レンガ造りのなかなか味のある場所に到着。
wismar 23

旧市街からそれているが、結構お勧めかも。。観光客なんて絶対に来ない場所だと思うけど。。

そのまま旧市街へ戻り、”Markt;マルクト広場”へ。
wismar 24wismar 25

石畳で、取り囲むように様々な形の建物が並んでいる。正直、閑散としていて活気は感じられなかったけど、この静かさはなんだか独特で吸い込まれる様。

中心部を離れて、次は海を目指すことに。
wismar 26

旧市街を出た所にあったImbiss:軽食のお店でフィッシュ&チップスを。
wismar 27wismar 28

白身魚は美味しかったけど、やっぱりイギリスやオーストラリアの方がフィッシュ&チップスはボリュームがあって美味しいかも…。でもヴュルツブルグで食べる魚よりはもちろん圧倒的に美味しい。

ヴィスマールも終盤。海沿いにはレンガ作りの建物がいくつかあって、良い雰囲気をかもし出している。
wismar 29wismar 30

もう少し、海沿いを歩いてみても良かったかな、とも思ったくらい。電車の時間も近づいていたので、駅へ戻って、次の目的地のLübeckへ。(その2へ続く。)

結局ヴィスマールの滞在時間は3時間程。まぁそれなりに周れたかな、とも思う。半日(4〜5時間)あれば、もっとのんびり出来るし、のんびりした方が良い街だと感じた。ここまで旧東ドイツを周ってきて、建物の修復が遅れている所などを見ると、ドイツの東西分裂がそれほど古い話でないことを感じてしまう。

ここからは旧西ドイツへ。ハンザ都市めぐりの旅はまだまだ続く。(その2へ)

ザクセン州 Dresden ドレスデン
ハンザ都市めぐり その2 -Luebeck,Hamburg,Bremen-
ルール工業地帯散策 〜 Essen, Bochum 〜