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昔々、中学の世界史の授業で習ったルール工業地帯。
もちろん、、ドイツの工業のきっかけになったところ、ってくらいしか知らなかったけど、色々と情報を集めている中で、エッセンの炭鉱が世界遺産になっていて、しかもお洒落な工場だという事で、今回訪れることにした。

なお、今回の旅行で訪れた他の街の様子はこちら。

ザクセン州 Dresden ドレスデン
ハンザ都市めぐり その1 -Rostock, Warnemuende, Wismar-
ハンザ都市めぐり その2 -Luebeck,Hamburg,Bremen-

1.ルール工業地帯について
詳しくはいつも通りwikipediaに任せるが、18世紀後半に多くの炭鉱がルール地方に作られ、工業発展の中核的存在だったそうで、その中でもエッセンのZollferein:ツォルフェアアイン炭鉱は特に有名で、130年にも渡って稼働していたそうな。1932年に作られた第12採掘坑 はバウハウス様式であり、建築上からも技術上からも傑作と呼ばれるなど、「世界で最も美しい炭鉱」との評価を受け、2001年に世界遺産に登録されている。


2.Essen "Zollferein" : エッセン ツォルフェアアイン炭鉱
HPはこちら
1) 場所
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エッセン中央駅からトラム107番に乗り、"Zollverein" もしくは 一つ手前の"Kapitelwiese"で下車。Google mapはこちら。トラムの検索はこちら(EVAG)。

2) 様子
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Essen中央駅からKapitelwiese駅へ。
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降りると目の前に目的地のZollvereinが見える。

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正面に周ると、地下坑道から鉱石を引き上げるための滑車が綺麗に見える。レンガ造りの建物が並んでいて、思った以上にシンプルな作り。ここがまさにバウハウス様式によって建てられたエリア。
オープン1時間前(9時)に来たので、敷地内を一周してみることに。ちなみに、オープン時間は10時〜18時。クリスマスイブと大みそか以外は毎日オープン。ドイツでは珍しい。。

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基本的にレンガ造りでシンプル。1枚目はレストラン。2枚目は、バウハウス様式の第12採掘坑を少し遠目から見た所。

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敷地内は緑にあふれている。線路が歩道になっていて、いくつもの鉄道が敷かれていたことがわかる。天気も最高だったこともあり、かなり清々しい気持ちに。

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なんだか、"顔"が可愛い電車。建物をつなぐベルトコンベアの外壁もレンガで作られていてお洒落。

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ちょっとしたハシゴですら、、デザイン性が高い。。

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"Kokerei : コークス炉"の大きな工場。ある時で時間が急に止まったかのようにかなりリアルな保存状態。

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敷地をゆっくり一周すると1時間程で、良い時間になったので建物の中へ。
ツアーに参加することで工場の中を見ることができる。ツアーのページはこちら。参加したのは一番一般的な"Über Kohle und Kumpel "。平日は1日3回、週末は毎時行われている。値段は9€。
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建物の中へ入るとこのような雰囲気。工場の設備や雰囲気がかなり残っていて、うまく残しているなぁ、という印象がとても強かった。

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まずは、屋上へ上がって、敷地内の建物や設備の説明から。緑が本当に多い。稼働していた当時はどんな雰囲気だったんだろうか…。

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いよいよ工場の中へ。再現した部分は多いとは思うが、設備が多く残っていて、リアリティが正直日本のこの手の博物館に比べてすばらしい。元々機械系のエンジニアという事もあって、古いながらかなりしっかりした作りの機械がとても印象的だった。

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所々で、プロジェクタを駆使して、機械の説明などが行われる。写真は、採掘後の鉱石の流れをアニメーションで説明しているところ。滑車の塔が大きい訳がよくわかる。

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採掘された鉱石が各階を経由して、手を加えられ、最終的には貨物列車で運ばれていく流れがとても合理的で、建物のデザイン性もさるものながら、ドイツ人の効率性をとても感じる作りになっていた。

ココは、もちろん機械系に精通した人はより面白いと思うが、一般の人も十分楽しめるし、何より、デザイン性を感じる空間が多く、とても居心地の良い場所なのでとてもおすすめ。夏は工場内にプールができたり、冬はスケートリンクができたり、色々なイベントが行われたり、とその運営方法も面白い。


3.Bochum "Deutsches Bergbau Museum" : ボーフム ドイツ鉱山博物館
HPはこちら
エッセンの隣町、ボーフムにある博物館。ここは博物館の地下に昔の炭鉱を再現してあり、ツアーで周ることが可能。涼しいし、なかなか見る機会の無い機械などもたくさんあって、なかなか面白い。
1)場所
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ボーフム旧市街のすぐ外にあるので、中央駅からは歩いて向かうと丁度良い。ボーフムの街並みも見ながら。Google mapはこちら

2)様子
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ボーフム中央駅から旧市街を越えて博物館へ。2枚目は途中で見かけた、かなりアナログな信号機。旧市街は、それほど古い建物が残っているわけでもなく、どちらかと言うと買い物に訪れる街、と言った様相。

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火〜金は8:30〜17:00、土日は10:00〜17:00がオープン時間。大人6.50€。

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ここの博物館は、坑道で使われた道具、機器がわかりやすく展示されていて、とても見やすい。とにかく色々な道具や機械が置かれているので、飽きることも無い。

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鉱石の説明などもかなり詳しい。

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"滑車"のところまで登ることが出来る。ボーフムを一望。ドルトムントやエッセンなどなどとても良く見えて気持ちが良い。

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地下20mのところに再現された坑道へはグループになってツアーの形で降りることができる。ツアーの時間がイマイチわかりにくかったが、博物館のimformationで教えてくれる。HPのツアーページはこちら

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掘削機や石を運ぶベルトコンベアなどなど。ひんやりとした坑道が結構長く続いていて、かなり面白かった。Zollvereinに劣らず、とても楽しめた。お勧め!

この後、デュイスブルグへ移動して、次の日にヴュルツブルグへ帰宅。デュイスブルグは、、あまり無かったので、、割愛。

昔習ったルール工業地帯に実際にやってきた事を考えるとジーンとする部分もあり、また、建物の作りや効率性の求め方から、ドイツ人の根底にある考え方を知れたような気がして、かなり良いモノを見れたと実感している。こういった工業遺産は、ドイツにはまだまだたくさんあるようなので、今後ももっともっと見に行こうと思う。

なかなか充実した北ドイツを巡る旅。またいずれ時間を作って周ってみようと思う。