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ヨーロッパの中世と言えば、やはり騎士と言うイメージが強く、お祭りとかで騎士の格好をしているパレードを少し見るだけで、なんだかワクワクするもの。
そんな中で、愛読しているDeutsch Perfektに"Kaltenberger Ritterturnier;カルテンベルグ 中世騎士祭り"と言う記事が出ていて、非常に興味を持った。

1.開催場所
その名の通り、"Kaltenberg:カルテンベルグ"と言う街で行われる。KaltenbergはMünchenの西、Augsburgの南東に位置する村で、電車で向かう。
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Augsburgもしくは、Münchenから電車で隣町のGeltendorf駅まで行き、臨時のシャトルバスにて会場へ。
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MünchenからS-Bahnで向かうにはS4で終点(Geltendorf)まで。S-Bahnの路線図はこちらからダウンロード可能(pdf)。


2.開催期間、価格
7月の中旬から週末(金、土、日)、3週間にわたって行われる。2016年は7月15〜17日、22〜24日、29〜31日だそう。詳細はHPへ。

イベント会場に入るために入場券が必要で、メインイベントのArenaで行われる"Ritterherz"もすべて込みの価格になっている。
アリーナで見る"Ritterherz"が自由席(立ち見)の場合、23€。指定席になると、席の場所によって35〜55€。今回は、事前にどのような雰囲気かがつかめなかったこともあって、少し中央に近い席を選び、49€の席を選択。
経験してみてのお勧めとしては、"Ritterherz"が2時間近くもあって長いので、指定席が良い。指定席であれば、一番安い席でも十分雰囲気は感じることができるし、楽しむことができる。


3.様子
全体のイメージをつかむならこちらのオフィシャル動画を。

結構、ワクワクする動画だと思う。(ワクワクした人は見に行くべし!!)

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会場の地図。敷地の中にいくつかの舞台"Bühne"があり、エリアごとにテーマが分かれている。

1) 会場の様子
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開場前に入り口に到着したが、すでに音楽がなっていて、中世の恰好をした人がたくさん。お客さんもコスプレしていたりする。。すごくいい雰囲気!

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なにやら中世っぽい門をくぐって会場へ。中には木造の出店がたくさん並んでいた。

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さらに進んでいくと、中世の建物を再現したエリアなどもあって、雰囲気は最高。(写真は開場すぐなので人がまばらだが、昼にはたくさんの人でにぎわう。)

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そして、メインイベントの"Ritterherz"が行われるアリーナが想像以上に立派な施設でびっくり。この施設を見ただけでワクワク感が最高潮に。しっかし、、このイベント以外の時は何に使っているんだろうか。。

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Kaltenbergにあるお城"Schloss Kaltenberg"。このお城は、珍しく木々に囲まれたところに建っている。

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お城の中にもイベント会場ができていて、騎士の格好をした人が演じていた。それを見ながら一杯。

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中世の住居を再現したエリアでは、その時の生活を演じている人がいて、様々な職人の様子などを見ることができる。

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演者の昼食も見せ物の一つ。

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そして、Augsburgの王室が再現されたテントも。きらびやかな服装で、あまりに普通に過ごしていたので、写真を撮るのをためらったほど。。

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道では色んなチームが自由気ままに演じていて、この辺りはどこまでが中世でどこからがエンターテイメントなのかが正直わからなかったけど、、、とにかく見ていて楽しかった。

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会場の中には各場所に舞台が設置されていて、音楽やダンスなどを始め、昔の儀式を再現した参加型のプログラムなどもあって、軽いものから、なかなかマニアックなものまで、、自由な雰囲気が面白かった。

2) 食べ物
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飲食のお店もたくさん出ていて、ここではルバーブの果実酒のフェーダーバイザーを。綺麗な色でさわやかさが広がる美味しいお酒だった。

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さらには、焼きチーズや色んな具の入ったKnödel:クヌーデルなんかも美味しかった。

3) Umzug : パレード
そうこうしていると、"Umzug:パレード"のスタート。中世の格好をした人たちが練り歩く。
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やっぱりこういったスタイル。イメージ通りの集団。

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女性は、結構質素な服装。正直、これがいつの時代を表しているのかわからないし、どこまでエンターテイメント用に脚色されているかわからない。ただ、プロの集団が結構いて、見ごたえがあった。
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子供たちの姿はどの国でも可愛いもの。1枚目の男の子の兜は、、簡易すぎだろっ!って笑ってしまった。

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そして最高に可愛かったのが、この乳母車。なんか、時代劇の桃太郎侍を思い出してしまった。。

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なぜかはわからないけど、動物もパレード。

4) Ritterherz : 騎士イベント
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そして、最後にアリーナでメインイベント"Ritterherz"。ちなみに"Ritter"は"騎士"と言う意味。なのでここからが本番!

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大砲と共に、騎士の集団が現れ、各騎士の紹介が終わった後に、物語が始まっていく。

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敵が侵入してきて、騎士同士の対決が行われる。この辺りはスポーツ的な要素が強い。馬が大きいからか、速度も速くてなかなかの迫力。

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客席がいくつかのエリアに分けられていて、それぞれの旗の騎士を応援するようになっているので、自分の所の騎士の出番になると大いに盛り上がる。

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物語と騎士同士の大戦が組み合わさっていて、最後には、勝った騎士が女王から王冠を受け取って終了。見ていると言葉がわからなくてもストーリーはわかるもの。あえてここには書かないでおこう。。現地で臨場感と一緒に味わってほしい。

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最後は、演者が一斉に出てきてあいさつ。かなりの人が演じていて、規模としてはすばらしい。炎天下の中これだけ動き回るのは相当過酷だと思うし。大体2時間ほどだが、正直言うと、物語の細かいところがわからないと言うこともあるのかもしれないけど、少し長すぎて間延び感があったのは少し残念な所。
とは言え、どっぷりと雰囲気に入り込むことができて、非常に良いイベントだった。


ドイツ各地で、このような中世を再現したイベントが行われているようなので、次は他の所も見に行ってみたいものだ。日本とまったく違う文化を体感できて、また一つ世界が広がったかな。