ホーエンツォレルン家。その昔、南ドイツの特にSchwaben地方で勢力を持ち、プロイセン時代の重要なポストを担っていた他、ルーマニア国王も一族から輩出しているドイツでもかなり大きな一族である。詳しくはいつものごとくWikipediaへ任せよう。
そんなホーエンツォレルン家ゆかりのお城がBaden Würtemberg:バーデン ヴュルテンベルグ州にあるので訪ねてみた。
1.Schloss Hohenzollern : ホーエンツォレルン城
ドイツ三大美城の一つと言われる"Schloss Hohenzollern:ホーエンツォレルン城"。 実際には美しいと言うよりかはその迫力に目が行ってしまうのだが。。ホーエンツォレルン家の基礎となり、ずいぶんと長い歴史を持つ。HPはこちら。
ちなみに、三大美城と言うのは、"ノイシュバンシュタイン城(様子はこちら)" と "Burg Eltz:エルツ城"。
1) 城の場所
Baden Würtemberg州のTübingen:テュービンゲンから南に35km程の所にある。なかなかの田舎である。
2) 城までの道のり
Tübingen駅から電車だと30分程で最寄りの駅であるHechingenに到着。DB:ドイツ鉄道で検索するときはこちらから。
なお、お得なチケットとして”MetropolTagesTicket:20€”と言うものがあるので、それを使うと良いかも。このチケットは、下記のバスにも有効。チケットのフライヤーはこちら(PDFダウンロード)。
Hechingen : ヘヒンゲンへ到着。
駅のそばから見たホーエンツォレルン城。こうなるとワクワクが抑えられない!
駅と城の位置関係はこんな感じ。ここからはバスで城を目指すことになる。
バスターミナルにはあまり親切な表記は無く、不安になってしまう。バスは駅舎寄りの所に来るので、その辺で待ちぼうけ。
バスの運行時期・曜日についての注意
この時(2015年夏)は、平日でもホーエンツォレルン城までの直通バスが数が少ないながら運行していたが、最新(2016年)の時刻表を調べていみると、どうも平日の直行便は無くなった様子。Hechingen駅からSchloss Hohenzollernまでのバス時刻表はこちら(PDFダウンロード)。バス会社のHPはこちら。
時刻表の抜粋。平日は見事に無くなっている。なので、平日は出来るだけ近くまでバスで移動してそこから歩くか、タクシーを捕まえることになるのかな…。いずれにしても、都度時刻表はチェックしたほうが良さそう。
乗車時に運転手に行き先を告げて切符を購入する。€2.40ナリ。バスに乗ったら進行方向左側に座るべし。なぜなら……
車窓からこんな景色を見るため。結構一瞬なのでカメラのご用意を!
駐車場に着いたら、そこにある事務所で入場券を購入する。 ガイドツアー付12€(ツアー無し7€)。そこから城までは歩いても良し、シャトルバスを使っても良し。こういったところを歩くのは大好きなので、もちろん階段で登っていくことに。大体10分もあれば城へ到着する。
3) 城の様子
いよいよ城内へ。
入口でチケットを見せて進んでいく。この雰囲気、、、好きだ。。
結構らせん形状になっていて、ここを攻めるとなると相当大変だったであろうことが見て取れる。入り組んだ構造は必見。
いよいよ、城へ到着。
"三大美城"と言われているが、その佇まいは男らしくゴツゴツしている。あいにくの天気だったのが残念。。しかし、いざ近くに来るとその威風堂々たる建ち姿はなかなかのもの。よくもこんなものを造ったものである。しばし感慨にふけってしまうこと間違いない。
手に城を持つ銅像。"Tosf Dirlas 1450"とあるが、詳細は不明。。 このそばから館内に入りガイドツアーが開始される。中は当時の生活を垣間見ることができ、なかなか興味深い構造になっている。
城からの眺め。周りに山が無いので、天気が良いと相当気持ちがいいんだろうなぁ。この日は雨が時折パラついていた割にはまぁまぁの眺め。しかし、、田舎だ。。
少し箸休めネタ。こんな犬の水飲み場が用意されていた。シャレが効いている。
4) 帰路 : 歩きの場合
一通り見終わったので、帰路へ。今回、散歩も兼ねて、Hechingenまで歩いてみることにした。城を遠目から見てみたい、という願望もあったので。
このルートでざっと1時間〜1時間半くらいかかるので、そこそこの体力と方向感覚に自信のある人にのみ推奨。
どんどん下る下る。下りは楽ちん!
歩道のない車道を歩きつつ、、写真ポイントなどで城の全体像をパチリ。あぁ、、天気が良ければ。。。
Hechingenの中心部。特に特筆するものは無い。。意外とアップダウンのある街である。そして、駅へ。以上で、終了。なかなか面白い旅だった。
ちなみに、、、上空から見ると、、こんな風に見えるらしい。。絵葉書の写真より。
これを見たかったら、セスナとかで飛ぶしか無いかな。。ネットの写真はこちら。
2.Schloss Sigmaringen : ジグマリンゲン城
ホーエンツォレルン・ジグマリンゲン家のお城である"Schloss Sigmaringen:ジグマリンゲン城"。ドナウ川沿いに建つ姿は、迫力満点。主要都市からはだいぶ離れているので、なじみは薄いけど、十分行く価値のある場所である。HPはこちら。
1) 城の場所
Stuttgartの南100km程の所にあるのが、Sigmaringen : ジグマリンゲン。鉄道で行く場合は、Stuttgartから直通電車が出ているのでそれが便利かも。所要時間は2時間程。なお、お得なチケットとして”MetropolTagesTicket:20€”と言うものがあるので、それを使うと良いかも。チケットのフライヤーはこちら(PDFダウンロード)。
ドナウ川の上流に位置している小さな街で、お目当てのSchloss Sigmaringen:ジグマリンゲン城は川沿いにそびえている。
2) 城へ
駅を出ると、すぐに城が目に飛び込んでくる。なかなかの迫力である。
駅からドナウ川へ出て、そこから城を目指すことにした。
ドナウ川の上流という事もあって、水がとてもきれいだった。ドイツで綺麗な川を見たのは久しぶりかも。。(ドイツの川は大河で蛇行しているので基本濁っている。。)
水面に映るお城と言うのはいつも心を躍らせてくれる。。美しい。。川側から見ると、結構な岩盤に建っていることがわかる。なかなか綺麗なお城である。
そこから、街側へ回り込んで正門を目指す。
街中は古い建物が多く、雰囲気がなかなか素晴らしい。
白壁が綺麗な門へ到着。ここを進んで受付へ向かう。
実は、、この時は時間切れにより、中へは入らず。ちなみに入場料は9.50€。なかなか訪れるところではないので、中も見ておきたかった。。
街中には、Hohenzollern:ホーエンツォレルン家の"紋章"があり、深い長い歴史を感じる事ができる。
小腹がすいて、はまっているApfelstrudel:アプフェルストゥルーデル(アップルパイ)を頂いてみたり。
こんな感じで、ドイツの歴史上、結構重要な役割を果たしているホーエンツォレルン家の歴史に少し触れることが出来て、さらに、立派なお城を体感することができ、またさらにドイツのすばらしさに触れることの出来た時間であった。これだから旅はやめられない。まだまだ”あっ”と言う景色を求めてぶらり旅を続けていきたいものである。
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