ロマンティック街道サイクリング第6弾!!いよいよ終点のFüssenへ。
第5弾(こちら)の続きで、”Landsberg” からのスタート。
"Landsberg" から "Schongau : ショーンガウ" 、"Peiβenberg : パイセンベルグ"、"Wieskirche : ヴィース教会" 、"Schloss Neuschwanstein : ノイシュバンシュタイン城" を経由して"Füssen : フュッセン" まで。道の間違いを含めてトータル130km程。
詳しく見てみると、、
3日目 : "Schongau : ショーンガウ" そばの "Peiting : パイティング" までの40km。時間的に余裕があったので、 9km程の所にある"Hohenpeiβenberg : ホーエンパイセンベルグ" の山頂にある教会まで。 (Peiting泊)
最終日 : 今回の旅の最大の目的地 "Wies : ヴィース" にてヴィース教会を経由し、"Schloss Neuschwanstein : ノイシュバンシュタイン城" へ向かい、最終地点の "Füssen : フュッセン" までの約60km。。。のはずが、道を間違えて約70km程の行程。
なお、その他のロマンティック街道サイクリングについてはこちらを参照。
・ ロマンティック街道サイクリング 1 ローテンブルグへ その1
・ ロマンティック街道サイクリング 2 ローテンブルグへ その2
・ ロマンティック街道サイクリング 3 Rothenburg〜Dinkelsbuehl
・ ロマンティック街道サイクリング 4 Dinkelsbuehl〜Donauwoerth
・ ロマンティック街道サイクリング 5 Donauwoerth〜Landsberg
5.Landsberg : ランツベルグ
朝目覚めて、ひと散歩してから出発。街の様子は第5弾を参照。
"Landsberg" から最初の目的地 "Schongau : ショーンガウ" まではLech川沿いを基本的には通っていくが、川のすぐそばを走るわけでは無いので勾配は割と多い。特に後半は丘越えがいくつか待っている。
Lech川沿いは林になっていて、小川や湿地の様なところも多く、たくさんの野鳥を観ることができる。朝方は少しひんやりしていて身も心もさわやかそのもの。
南ドイツらしい木と石の組み合わさった建物がだいぶ多くなってくる。川沿いを離れると、自転車専用道はあまりなく、車道を走ることになる。車がすごく少ないので基本的に安全だけど、車は結構飛ばしているので、時折すれ違う時などは要注意。
途中の小集落 "Vilgertshofen : フィルゲーツホーフェン"。見えている教会は"Wallfahrtskirche : ヴァールファーツ教会" で、漆喰で艶やかに彩られた内部装飾が美しい。参考までにGoogle画像検索はこちら。
丘を越えて、南方面の展望が開けた際に、ついにアルプスの山々がうっすらと見えてくる。だいぶ南下してきたんだなぁ、と少し感傷に浸ってしまった。あの山々の麓に "Schloss Neuschwanstein : ノイシュバンシュタイン城" が建っているんだろうなぁ。待ってろFüssen!
そして、久々のLech川。この辺りの自転車道は蛇行していて、川を横断したり、丘越えをしたり。
高台からの眺め。そして、2枚目写真のような作業車とは何度もすれ違う。農業用だったり、林業用だったり、道路工事用だったり。
そして、"Schongau : ショーンガウ" が対岸(?)に見えて来たらほぼ到着。ちなみに、写真奥のやや左に位置する山の上に建物っぽい影が見えるが、それがこの後に行く "Hohenpeiβenberg : ホーエンパイセンベルグ" の教会である。
"Schongau : ショーンガウ" へ。
6.Schongau : ショーンガウ
街の地図はこちら(Schongau HP)より。今回は2枚目の様に歩いて周ってみた。小さな街なので、のんびり建物を見ながら寄り道しながらでも1時間ほどあれば十分。
街については、Wiki参照。ローマ時代にはローマ街道(ロマンティック街道の名前の由来)沿いにあったこの街。その後、商業などで栄えたらしく、旧市街には当時の面影を見ることができる。街を取り囲む市壁がほとんど残っていて、また、街中にも古い建物、塔などが多く、街歩きの楽しい街。街の場所はこちら(Google Map)。
白壁が多くて美しい大通り(上の地図(佞蝓法この辺りの街を走っていて気付いたが、"マルクト広場"がはっきりとは存在していない。大きな通りが1本走っていることが多い。これも地域の特徴かな。。
市壁や塔が残り、歴史感がたっぷり。意外とメイン通りやその周辺は車の通行が多い。が、壁沿いに一歩入っていくと、一気に静かになり、当時の空気(?)が出迎えてくれる。
市壁の一部は通れるようになっている(上の地図∧佞蝓法色々な街の市壁を歩いてきたけど、なんだかワクワクする瞬間でもある。
上の地図にある塔からの旧市街が個人的には好きな景色。小道もあって市壁の外も歩けるし、なにより観光客がかなり少ないので、のんびり散策にもってこい。
この辺りの街にはあまり "Fachwerkhaus : 木組みの家 "(くわしくはこちら参照) が無い。木組みの家はてっきり南ドイツの建物だと思っていたけど、、、そうでもないのかもしれない。地域性が少しずつわかってきた今日この頃。
以上がShongau。今日の宿泊地である、隣町の "Peiting : パイティング" へ。
Lech川を越えて少し進むと"Peiting"。この辺りのLech川は少し白く濁っていてだいぶ上流に来ていることを感じさせてくれる。(Füssenの辺りのLech川は青白い色をしているので。)
こちらが今日のお宿 "Zum Dragoner"。 と言っても、朝食付きで37€なので、別館(写真2枚目)の"Gästehaus an der Peitnach"。部屋は日本の少し古いビジネスホテルの様な感じ。まぁ、値段を考えると特に問題なし。
14時ごろに本日の目的地に着いてしまったので、少し足を延ばして隣町の "Hohenpeiβenberg" にある、山の上の教会 "Wallfahrtskirche" までサイクリング。
山の上の建物が目指す教会。人の少ない自転車道をチャリチャリと。
7.Peiβenberg : パイセンベルグ
Peiβenbergの田舎町:Hohenpeiβenbergには南ドイツの建物が並び、とても静かなところ。麓から山頂までは本格的な山登り!
なかなかハードな山登り。汗だくになりながらも、次第に開けてくる景色が少なからず体を癒してくれる。
山頂にはレストランや教会と共に、気象観測所があり、アルプスから流れてくる雲の観測など、重要な施設となっている。
山頂からの眺め。想像以上に開けていて、思い切って登ってきて良かった、と心から感じる瞬間。
山頂からはアルプスの山々が一望できる。1枚目にはドイツ最高峰"Zugspitze" (こちら"ドイツ最高峰Zugspitzeとチロルの雰囲気漂うGarmisch Partenkirchen" 参照 )、そして2枚目が明日の最終目的地"Füssen"のそばにある山"Tegelberg" (こちら"ロマンティック街道終点 フュッセン 〜ノイシュバンシュタイン城〜" 参照 ) 。
Wallfahrtskircheの内装もなかなか素敵。
山を一通り堪能してからPeitingへ戻り、2日目は終了。明日はいよいよ "Wieskirche : ヴィース教会" 、そしてゴールまで。
Allgäuを走る
Peitingを出発して、最初の目的地は "Wies : ヴィース"。
"Peiting" から "Wies : ヴィース" は、東西の2ルートが選択可能。今回は "Ostvariante : 東ルート" を通ってみることに。そして、この間がロマンティック街道の中でも最もアップダウンが続くエリア。さらにAllgäu感が一気に深くなっていくエリアで、のどかな農村風景の中、すばらしいサイクリングが出来るエリアでもある。
最終日も最高の天気。爽快な気分で、自転車をこぐ足にも自然と力が入る。
"Allgäu : アルゴイ地方" と言えば緑深い山と牛や馬の畜産。
丘に登れば、どこまでも続く牧草地。そして、南にはアルプスの山々。
そしてヴィース教会の表示がついに。自然と気持ちも高ぶっていく。
放牧された牛達が逆光の中でシルエットを浮かび上がらせ、牛の首にぶら下がる鈴の音色が南風に乗って、より一層心地よい気分にさせてくれる。。。
なんてガラにもない気取った気分になっていると、、、なぜかさっきよりもWieskircheまでの距離が伸びていることに気付き、現実へ。。。道を間違えるという失態。。。完全に "慣れ" から来る失態である。
急いで携帯のGPSで現在地を検索してみると、、、見当違いな方向に進んできてしまっていた。もちろん、Romantische Straβeの表記はとうの昔に無くなっている。
そこから砂利道のアップダウンが続く山道(一応自転車道)を走り、Wiesへ軌道修正に勤しむ。
そしてそして、10km程の文字通りの紆余曲折があり、、、ようやく "Wieskirche : ヴィース教会" へ。
8.Wies : ヴィース
Wiesと言えば、もちろん" Wieskirche ; ヴィースの巡礼教会" 。 山の中の小さな小さな村 "Wies" 。よくもこんなところにこんな重要な教会を建てたものだと純粋に感心する。
突然現れる広大なバスの駐車場。そしてお土産屋、大勢の人々。11時ごろだったのでまだそれほど人も多くないとは思うけど、これまで旅してきたエリアが静かだっただけに、ちょっと参ってしまいそうになる。しかし、渡独3年目にして、ようやくのヴィース教会。感慨もヒトシオである。
建造した "Zimmermann : ツィマーマン兄弟" はロココ調の教会を数多く手掛けている。今回の旅の途中にもロココ調の教会が多かったのも、同時期の教会が多く残っている、という事なのかもしれない。ちなみに、Zimmermann兄はヴュルツブルグのNeumünsterも手掛けていたりする。その中でも代表作であるこのWieskircheの白を基調とした装飾は言葉では言い表せない素晴らしさ。周辺の環境も含めての作品の様に感じた。
しばし、Wieskircheの見える牧草地に腰を下ろし、余韻に浸る。そして、次の目的地はゴールのすぐそば"Neuschwanstein城"である。
この先は、Lech川に向かってジワジワと下っていく。アップダウンは少なく走りやすい。
気持ちの良い牧草地を駆けていく。
そして、見通しの良い場所に出た時、、、遠くに白いお城の様な影が。。。そう、Neuschwanstein城である。しみじみしかける心を抑えるのが大変である。
Lech川そばは平坦な道が続く。スキー場があったり、丘の上の小さな可愛い教会があったり。
この辺りは、Garmisch-Partenkirchen (こちら"ドイツ最高峰Zugspitzeとチロルの雰囲気漂うGarmisch Partenkirchen" 参照)の雰囲気にもとっても似ている。この景色、、とっても好き。。
Neuschwanstein城の手前、草原に建つ可愛い教会で有名な "St. Coloman : コロマン教会"。そして、大きくなってくる"Schloss Neuschwanstein" と "Schloss Hohenschwangau"。
9.Schloss Neuschwanstein : ノイシュバンシュタイン城
説明不要のお城。こちら"ロマンティック街道終点 フュッセン 〜ノイシュバンシュタイン城〜" も参考。
さすがに麓は観光客でごった返している。
今回は、あくまで自転車旅なので、上まで自転車で向かう。 と、途中から自転車は急坂が続く砂利道へ誘導される(普通の歩行者道は自転車走行禁止)。 この砂利道がなかなかハード。。。
そして、"Marienbrücke : マリエン橋" そばに到着し、いつもの場所から写真。。。いやーーーさすが綺麗!!2年ぶりだけど、それでもゾクゾクしてしまう。美しいっ!!!
しばしここでも余韻に浸る。ここまで自転車で来たんだなぁ、と(3年越しだけど。)。
麓まで、砂利道を駆けおりて、最後はサクッと締めよう。Füssenへ。
少し走ってLech川を渡るとFüssen。
10.Füssen : フュッセン
いざロマンティック街道最終地点へ。
ロマンティック街道の最終地点は相変わらずわかりにくい。前回と変わらず表示も無いし。。。場所はこちら"ロマンティック街道終点 フュッセン 〜ノイシュバンシュタイン城〜" 参照。
到着!!ここが最終地点 "Ende der romantische Straβe" 。相変わらず味気のない場所だ。。。
とは言っても、ようやくこのサイクリングも終了を迎えることができた。3回にわけての制覇。この達成感はえも言えない心地よさである。全体的に天気にも恵まれてきたし、本当に良い街が多い街道である。世界の人々を魅了するのも頷ける。ドイツに友人が来た時には、とっておきの街を紹介したいものである。
そしていつものようにバイエルンチケットで帰路へ。電車だと5時間。。電車って速いもので。。
以上で、終了。このロマンティック街道サイクリングでお勧めの街とか、注意事項をまとめておきたいので、まとめのページをまたいずれ作る予定である。
何よりも感じる事。ドイツは自転車が最高である!
その他のロマンティック街道サイクリングについてはこちらを参照。
・ ロマンティック街道サイクリング 1 ローテンブルグへ その1
・ ロマンティック街道サイクリング 2 ローテンブルグへ その2
・ ロマンティック街道サイクリング 3 Rothenburg〜Dinkelsbuehl
・ ロマンティック街道サイクリング 4 Dinkelsbuehl〜Donauwoerth
・ ロマンティック街道サイクリング 5 Donauwoerth〜Landsberg
第5弾(こちら)の続きで、”Landsberg” からのスタート。
"Landsberg" から "Schongau : ショーンガウ" 、"Peiβenberg : パイセンベルグ"、"Wieskirche : ヴィース教会" 、"Schloss Neuschwanstein : ノイシュバンシュタイン城" を経由して"Füssen : フュッセン" まで。道の間違いを含めてトータル130km程。
詳しく見てみると、、
3日目 : "Schongau : ショーンガウ" そばの "Peiting : パイティング" までの40km。時間的に余裕があったので、 9km程の所にある"Hohenpeiβenberg : ホーエンパイセンベルグ" の山頂にある教会まで。 (Peiting泊)
最終日 : 今回の旅の最大の目的地 "Wies : ヴィース" にてヴィース教会を経由し、"Schloss Neuschwanstein : ノイシュバンシュタイン城" へ向かい、最終地点の "Füssen : フュッセン" までの約60km。。。のはずが、道を間違えて約70km程の行程。
なお、その他のロマンティック街道サイクリングについてはこちらを参照。
・ ロマンティック街道サイクリング 1 ローテンブルグへ その1
・ ロマンティック街道サイクリング 2 ローテンブルグへ その2
・ ロマンティック街道サイクリング 3 Rothenburg〜Dinkelsbuehl
・ ロマンティック街道サイクリング 4 Dinkelsbuehl〜Donauwoerth
・ ロマンティック街道サイクリング 5 Donauwoerth〜Landsberg
5.Landsberg : ランツベルグ
朝目覚めて、ひと散歩してから出発。街の様子は第5弾を参照。
"Landsberg" から最初の目的地 "Schongau : ショーンガウ" まではLech川沿いを基本的には通っていくが、川のすぐそばを走るわけでは無いので勾配は割と多い。特に後半は丘越えがいくつか待っている。
Lech川沿いは林になっていて、小川や湿地の様なところも多く、たくさんの野鳥を観ることができる。朝方は少しひんやりしていて身も心もさわやかそのもの。
南ドイツらしい木と石の組み合わさった建物がだいぶ多くなってくる。川沿いを離れると、自転車専用道はあまりなく、車道を走ることになる。車がすごく少ないので基本的に安全だけど、車は結構飛ばしているので、時折すれ違う時などは要注意。
途中の小集落 "Vilgertshofen : フィルゲーツホーフェン"。見えている教会は"Wallfahrtskirche : ヴァールファーツ教会" で、漆喰で艶やかに彩られた内部装飾が美しい。参考までにGoogle画像検索はこちら。
丘を越えて、南方面の展望が開けた際に、ついにアルプスの山々がうっすらと見えてくる。だいぶ南下してきたんだなぁ、と少し感傷に浸ってしまった。あの山々の麓に "Schloss Neuschwanstein : ノイシュバンシュタイン城" が建っているんだろうなぁ。待ってろFüssen!
そして、久々のLech川。この辺りの自転車道は蛇行していて、川を横断したり、丘越えをしたり。
高台からの眺め。そして、2枚目写真のような作業車とは何度もすれ違う。農業用だったり、林業用だったり、道路工事用だったり。
そして、"Schongau : ショーンガウ" が対岸(?)に見えて来たらほぼ到着。ちなみに、写真奥のやや左に位置する山の上に建物っぽい影が見えるが、それがこの後に行く "Hohenpeiβenberg : ホーエンパイセンベルグ" の教会である。
"Schongau : ショーンガウ" へ。
6.Schongau : ショーンガウ
街の地図はこちら(Schongau HP)より。今回は2枚目の様に歩いて周ってみた。小さな街なので、のんびり建物を見ながら寄り道しながらでも1時間ほどあれば十分。
街については、Wiki参照。ローマ時代にはローマ街道(ロマンティック街道の名前の由来)沿いにあったこの街。その後、商業などで栄えたらしく、旧市街には当時の面影を見ることができる。街を取り囲む市壁がほとんど残っていて、また、街中にも古い建物、塔などが多く、街歩きの楽しい街。街の場所はこちら(Google Map)。
白壁が多くて美しい大通り(上の地図(佞蝓法この辺りの街を走っていて気付いたが、"マルクト広場"がはっきりとは存在していない。大きな通りが1本走っていることが多い。これも地域の特徴かな。。
市壁や塔が残り、歴史感がたっぷり。意外とメイン通りやその周辺は車の通行が多い。が、壁沿いに一歩入っていくと、一気に静かになり、当時の空気(?)が出迎えてくれる。
市壁の一部は通れるようになっている(上の地図∧佞蝓法色々な街の市壁を歩いてきたけど、なんだかワクワクする瞬間でもある。
上の地図にある塔からの旧市街が個人的には好きな景色。小道もあって市壁の外も歩けるし、なにより観光客がかなり少ないので、のんびり散策にもってこい。
この辺りの街にはあまり "Fachwerkhaus : 木組みの家 "(くわしくはこちら参照) が無い。木組みの家はてっきり南ドイツの建物だと思っていたけど、、、そうでもないのかもしれない。地域性が少しずつわかってきた今日この頃。
以上がShongau。今日の宿泊地である、隣町の "Peiting : パイティング" へ。
Lech川を越えて少し進むと"Peiting"。この辺りのLech川は少し白く濁っていてだいぶ上流に来ていることを感じさせてくれる。(Füssenの辺りのLech川は青白い色をしているので。)
こちらが今日のお宿 "Zum Dragoner"。 と言っても、朝食付きで37€なので、別館(写真2枚目)の"Gästehaus an der Peitnach"。部屋は日本の少し古いビジネスホテルの様な感じ。まぁ、値段を考えると特に問題なし。
14時ごろに本日の目的地に着いてしまったので、少し足を延ばして隣町の "Hohenpeiβenberg" にある、山の上の教会 "Wallfahrtskirche" までサイクリング。
山の上の建物が目指す教会。人の少ない自転車道をチャリチャリと。
7.Peiβenberg : パイセンベルグ
Peiβenbergの田舎町:Hohenpeiβenbergには南ドイツの建物が並び、とても静かなところ。麓から山頂までは本格的な山登り!
なかなかハードな山登り。汗だくになりながらも、次第に開けてくる景色が少なからず体を癒してくれる。
山頂にはレストランや教会と共に、気象観測所があり、アルプスから流れてくる雲の観測など、重要な施設となっている。
山頂からの眺め。想像以上に開けていて、思い切って登ってきて良かった、と心から感じる瞬間。
山頂からはアルプスの山々が一望できる。1枚目にはドイツ最高峰"Zugspitze" (こちら"ドイツ最高峰Zugspitzeとチロルの雰囲気漂うGarmisch Partenkirchen" 参照 )、そして2枚目が明日の最終目的地"Füssen"のそばにある山"Tegelberg" (こちら"ロマンティック街道終点 フュッセン 〜ノイシュバンシュタイン城〜" 参照 ) 。
Wallfahrtskircheの内装もなかなか素敵。
山を一通り堪能してからPeitingへ戻り、2日目は終了。明日はいよいよ "Wieskirche : ヴィース教会" 、そしてゴールまで。
Allgäuを走る
Peitingを出発して、最初の目的地は "Wies : ヴィース"。
"Peiting" から "Wies : ヴィース" は、東西の2ルートが選択可能。今回は "Ostvariante : 東ルート" を通ってみることに。そして、この間がロマンティック街道の中でも最もアップダウンが続くエリア。さらにAllgäu感が一気に深くなっていくエリアで、のどかな農村風景の中、すばらしいサイクリングが出来るエリアでもある。
最終日も最高の天気。爽快な気分で、自転車をこぐ足にも自然と力が入る。
"Allgäu : アルゴイ地方" と言えば緑深い山と牛や馬の畜産。
丘に登れば、どこまでも続く牧草地。そして、南にはアルプスの山々。
そしてヴィース教会の表示がついに。自然と気持ちも高ぶっていく。
放牧された牛達が逆光の中でシルエットを浮かび上がらせ、牛の首にぶら下がる鈴の音色が南風に乗って、より一層心地よい気分にさせてくれる。。。
なんてガラにもない気取った気分になっていると、、、なぜかさっきよりもWieskircheまでの距離が伸びていることに気付き、現実へ。。。道を間違えるという失態。。。完全に "慣れ" から来る失態である。
急いで携帯のGPSで現在地を検索してみると、、、見当違いな方向に進んできてしまっていた。もちろん、Romantische Straβeの表記はとうの昔に無くなっている。
そこから砂利道のアップダウンが続く山道(一応自転車道)を走り、Wiesへ軌道修正に勤しむ。
そしてそして、10km程の文字通りの紆余曲折があり、、、ようやく "Wieskirche : ヴィース教会" へ。
8.Wies : ヴィース
Wiesと言えば、もちろん" Wieskirche ; ヴィースの巡礼教会" 。 山の中の小さな小さな村 "Wies" 。よくもこんなところにこんな重要な教会を建てたものだと純粋に感心する。
突然現れる広大なバスの駐車場。そしてお土産屋、大勢の人々。11時ごろだったのでまだそれほど人も多くないとは思うけど、これまで旅してきたエリアが静かだっただけに、ちょっと参ってしまいそうになる。しかし、渡独3年目にして、ようやくのヴィース教会。感慨もヒトシオである。
建造した "Zimmermann : ツィマーマン兄弟" はロココ調の教会を数多く手掛けている。今回の旅の途中にもロココ調の教会が多かったのも、同時期の教会が多く残っている、という事なのかもしれない。ちなみに、Zimmermann兄はヴュルツブルグのNeumünsterも手掛けていたりする。その中でも代表作であるこのWieskircheの白を基調とした装飾は言葉では言い表せない素晴らしさ。周辺の環境も含めての作品の様に感じた。
しばし、Wieskircheの見える牧草地に腰を下ろし、余韻に浸る。そして、次の目的地はゴールのすぐそば"Neuschwanstein城"である。
この先は、Lech川に向かってジワジワと下っていく。アップダウンは少なく走りやすい。
気持ちの良い牧草地を駆けていく。
そして、見通しの良い場所に出た時、、、遠くに白いお城の様な影が。。。そう、Neuschwanstein城である。しみじみしかける心を抑えるのが大変である。
Lech川そばは平坦な道が続く。スキー場があったり、丘の上の小さな可愛い教会があったり。
この辺りは、Garmisch-Partenkirchen (こちら"ドイツ最高峰Zugspitzeとチロルの雰囲気漂うGarmisch Partenkirchen" 参照)の雰囲気にもとっても似ている。この景色、、とっても好き。。
Neuschwanstein城の手前、草原に建つ可愛い教会で有名な "St. Coloman : コロマン教会"。そして、大きくなってくる"Schloss Neuschwanstein" と "Schloss Hohenschwangau"。
9.Schloss Neuschwanstein : ノイシュバンシュタイン城
説明不要のお城。こちら"ロマンティック街道終点 フュッセン 〜ノイシュバンシュタイン城〜" も参考。
さすがに麓は観光客でごった返している。
今回は、あくまで自転車旅なので、上まで自転車で向かう。 と、途中から自転車は急坂が続く砂利道へ誘導される(普通の歩行者道は自転車走行禁止)。 この砂利道がなかなかハード。。。
そして、"Marienbrücke : マリエン橋" そばに到着し、いつもの場所から写真。。。いやーーーさすが綺麗!!2年ぶりだけど、それでもゾクゾクしてしまう。美しいっ!!!
しばしここでも余韻に浸る。ここまで自転車で来たんだなぁ、と(3年越しだけど。)。
麓まで、砂利道を駆けおりて、最後はサクッと締めよう。Füssenへ。
少し走ってLech川を渡るとFüssen。
10.Füssen : フュッセン
いざロマンティック街道最終地点へ。
ロマンティック街道の最終地点は相変わらずわかりにくい。前回と変わらず表示も無いし。。。場所はこちら"ロマンティック街道終点 フュッセン 〜ノイシュバンシュタイン城〜" 参照。
到着!!ここが最終地点 "Ende der romantische Straβe" 。相変わらず味気のない場所だ。。。
とは言っても、ようやくこのサイクリングも終了を迎えることができた。3回にわけての制覇。この達成感はえも言えない心地よさである。全体的に天気にも恵まれてきたし、本当に良い街が多い街道である。世界の人々を魅了するのも頷ける。ドイツに友人が来た時には、とっておきの街を紹介したいものである。
そしていつものようにバイエルンチケットで帰路へ。電車だと5時間。。電車って速いもので。。
以上で、終了。このロマンティック街道サイクリングでお勧めの街とか、注意事項をまとめておきたいので、まとめのページをまたいずれ作る予定である。
何よりも感じる事。ドイツは自転車が最高である!
その他のロマンティック街道サイクリングについてはこちらを参照。
・ ロマンティック街道サイクリング 1 ローテンブルグへ その1
・ ロマンティック街道サイクリング 2 ローテンブルグへ その2
・ ロマンティック街道サイクリング 3 Rothenburg〜Dinkelsbuehl
・ ロマンティック街道サイクリング 4 Dinkelsbuehl〜Donauwoerth
・ ロマンティック街道サイクリング 5 Donauwoerth〜Landsberg
コメント