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EURO Travel 2014 その1 〜London〜 の続き。

ロンドンを出発して7時間を過ぎ、まぶしい朝日で目が覚めた。
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GPSで場所を確認すると、だいぶパリに近づいている様子。

うとうとしているまにパリ市内へ。いよいよのパリっ!!
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バスはパリの南東(下の地図参照)に位置する"Gare de Paris Bercy" 駅へ到着。バスの案内も駅の表示もフランス語になると全くさっぱりである。ちなみに、iD Busはフランスの会社が運行していることもあって、車内案内はほぼフランス語。ドイツのお隣なのにここまで言葉が違う、と言うのはわかってはいたけど改めて面白いなぁとシミジミしてしまった。

まずはホテルへ。地下鉄に乗り、パリの街中へ。
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特に電車の乗り方を調べていなかったので、雰囲気の異なる駅や券売機におもいっきり戸惑いつつ、寝ぼけまなこをたたき起こして、解読解読。基本的に、券売機のシステムはどこも同じなので、ゆっくりと。
見ていると"10回券"が目に入る。今回は何度も電車に乗りそうなので、とりあえずこれを購入。
チケットの購入方法はこちら(Google検索)に色々と情報があるので参照を。

今回のホテルは"Hotel Touring"。 三ツ星ホテルで、パリ市内では平均的なホテルだと思われる。基本的に朝食含めて満足。受付の対応も英語でOKだし、しっかりしていたのでお勧めかも。今回はじっくりパリを堪能するために4泊。いつも急ぎ足の旅なので珍しい。。
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さてさて、街に繰り出しますかな〜


1.地図・街歩きルート
パリもロンドンに負けじと歩き回るつもりで、色々と観ておきたい場所をピックアップ。
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パリは特に街並みに興味があるので、美術館はルーブルのみにして、最低限の場所を抑えつつ、ぐるっとしっかり周ることにした。そしてもちろんヴェルサイユ宮殿へも。

パリだけでは満足できないので、ロアール地方の古城めぐりツアーにも参加することに。Mont-Saint-Michel:モンサンミッシェルと迷ったけど、モンサンミッシェルはバス移動でだいぶ時間が取られてしまうようなので、今回はロアール地方へ。モンサンミッシェルは次回のお楽しみ。ってかその時には車で周りたいなぁ。。
ロワール地方古城めぐりはこちら"EUR Travel 2014 その3 〜ロワールめぐり〜"。

ざっくりとこんな感じ。ではでは、街歩きの詳細へ〜


2.街歩き
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ざっくりと足で周ったルートをつなぐとこのような感じ。ルーブル美術館だけで半日は必要だし、夜のエッフェル塔ははずせないので、だいたい2日くらいでこのルートを周った計算になるだろうか。
ちなみに、夜のエッフェル塔と凱旋門については電車を使用。

なお、パリの電車マップはこちら(パリ交通公団RATPのHP)からダウンロードが可能。
Screenshot (9)

メトロや郊外へいく近距離鉄道の乗り方についてはググるとたくさん検索されるのでそちらを参照。(こちら


1) 唯一の高台? Montmantre : モンマントル
ホテル(地図のA) から北へ向かっていく。まず目に飛び込んでくるのが、バルコニーの格子が美しいパリの街並み。
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建物の建ち方はドイツにも似ているけど、同じ色の格子で統一されていて美しい!と言うのが第一印象。ただ、難点は、どこも似たような雰囲気なので、教会や塔などの目印を確認しながら歩かないと方向感覚がおかしくなってしまう事。元々方向感覚は良い方だけど、ちょっと戸惑う場面もあったのは事実。街が大きいので、念のために地図のGPSはONにしておいた方が良さそう。

そしてモンマントルへ。
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思っていたより大きい建造物で立派。結構階段を登っていく。

ちなみに、ご注意を。
モンマントルだけでなく、ルーブル前やエッフェル塔周辺にもいたけど、物売りが多い。さらに気になったのは、ミサンガみたいなのを勝手に手首にはめようとしてくる中東の女性。何かに祈りをしてほしい、という事らしいく、サインを求めてくる。ただ、サインをすると、手で隠した部分に20€とか書いてあって、請求してくる。何かの署名だと思ってサインを絶対にしないように。
警察が見回っていて、警察に追われているその手の中東女性や物売りを見たので、真っ当ではないのは確か。ご注意を。
もちろん、私の場合は、募金も含めてそういう類に一切の興味は無いので、完全無視。とにかく無視が一番。


ここモンマントルは思った以上に高台に位置していて、パリ市内を一望できる。
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高層ビルは一部に集められていて、景観の保護がしっかりしているところはさすがヨーロッパだなぁ、と感じる。首都でこれだもんなぁ。。素敵だ。


モンマントルは、その周辺がちょっとお洒落。坂もあるのでなんだか青山みたいな感じ。路地を進んでいると雑貨屋があったりカフェやパン屋があったり。
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パンカフェでクロワッサンの小休憩。いやー、うまい。。うますぎる。。。


2) Moulin Rouge : ムーランルージュ
道を下っていくとそこに見えるのがムーランルージュ。
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と言っても、ココの事は詳しくは知らなくて、通りかかった時に、あれ?ムーランルージュって聞いたことある、くらいだったわけだけど。。という事で詳しくはwikiへ。
数々の有名画家や有名俳優が通い詰めた、パリの近代史において重要な場所である。

ムーランルージュ周辺のカフェやレストランの並ぶエリアを過ぎて、Saint Lazare駅方面へ。


3) Academie Nationale de Musique : 国立オペラ
Saint Lazare駅辺りはデパートが建ち並ぶエリア。
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1枚目の写真は銀座にもある(あった?)プランタン。2枚目はSaint Lazare駅そばの教会、サントトリニテ教会"Sainte-Trinite de Paris"。パリは大きな教会が多くて内装も色とりどり。ドイツやロンドンの教会とも雰囲気が違うので、教会めぐりも楽しいかもなぁ。。次回来た時は違った目線で周ってみたい、と思わせる街。

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かの有名な国立オペラ(オペラ座)。建物には"Academie Nationale de Musique"と書いてあるけど、これは19世紀ごろの音楽アカデミーの名前だそう。さらに国立オペラと呼ばれるようになったのは20世紀末からだとか。。詳しくはwikiへ。
何よりも威厳のある佇まいが他を圧倒していて素敵。中は素晴らしいんだろうなぁ。。入ってみたいけど、、オペラには精通していないし、敷居が高い。。たぶん館内ツアーみたいなものもあるんだろう。。これも次回かな。。

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こちらは、国立オペラからほど近い所にあるマドレーヌ教会。ナポレオン1世の頃の建物で、当時いかに古代ギリシャの影響が強かったがわかる建物でもある。近くから見上げる佇まいは圧巻。ギリシャに行きたくなるな。。教会についてはwikiへ。
教会からセーヌ川方面を見ると、コンコルド広場に立つ塔"ルクソールオベリスク"(クレオパトラの針のwikiはこちら。)が見え、奥には国会議事堂も。もうセーヌ川はすぐそこ。

初日はこの辺まで。細かく色々と街並みを観て周ったけど、、、さすがに広くて全部は周れない!!


4) ルーブル美術館
朝から意気揚々とルーブル美術館へ!
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これこれっ!!とワクワクを抑えながらルーブルへ。。。意外と人が少ないんだなぁ、ラッキーと思って近づくと、、、、まさかの休館日。まさかの火曜日休館日でした。。。
まぁ、滞在を長めに取っておいてよかった、、と心から思った瞬間だったかも。

気を取り直して別日。。
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これこれっ!!
ロンドンから続いていた曇り空もすっきり晴れてくれて、最高のカメラ日和。

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いままでの美術館とワクワクのレベルがちょっとちがうなぁ。。と自分のミーハーな部分を認めつつ中へ。まさかの音声ガイドがニンテンドーDSだったのがびっくり。ってかDS初めてだし。。日本製品でうれしい反面、使い方に戸惑う自分がちょっと恥ずかしかったのを覚えている。慣れれば、とってもわかりやすいシステムである。

中身はとにかくジャンルが多いので飽きることがない。時折出てくる有名作品に感動しつつ、建物の壮大さにも感動しつつ、長い歴史の中で美術品の略奪も多かったんだろうな、なんてことも考えつつ、気付くととっても疲れているパターン。美術館は足にくる!!
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人が意外と少なくて、ミロのビーナスやモナ・リザを、人を入れずに写真に収めることができたほど。

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こういったものを見ていると、中東へも興味が出てくる。ギリシャは問題ないけど、エジプト辺りは今後の情勢次第だなぁ。落ち着いてくれれば是非行ってみたい場所の一つ。

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趣味の2枚。あまりに綺麗な宝石箱。実際は5cmくらいの小ささだけど、引き込まれてしまった一品。2枚目はやたらと引き付けられた油絵。エミ―レ・デロイと言う19世紀前半、パリの画家。調べてみたけどあまり作品は多くなくて、フランス語以外のサイトも少ないけれども、、、とにかくすごい魅力的な絵だった。

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ルーブルには結局4時間程滞在。それでもまだまだ足りない、、、。色んなジャンルや作品があるって言う意味で個人的にすごく好きなタイプの美術館だったなぁ、と。宗教画が少なめなのもいいかも。。。

さて、シャンゼリゼでも歩きますか。。


5) シャンゼリゼ・凱旋門
ルーブルからまっすぐ。シャンゼリゼ通りの奥に凱旋門を望むことができる。
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日付が少し戻って、、なので曇り空。晴れだともっと綺麗だろうなぁ。。

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そしてシャンゼリゼ通り。何だろうか、この気持ちは。自然とセレブな気がしてくるのは。。。まぁ、歩いている半分は観光客だけど。。日本好きな外国人が原宿竹下通りを歩くときの高揚感と似ているのかな、、とどうでもいい事を考えながら。。ラデュレとか入ってみたいけど、、さすがに男一人では無理でした。。しかしながら建物がお洒落すぎる。

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そして凱旋門 "エトワール凱旋門" へ。思っていた以上に奥行きがあって、存在感はさすが。もちろん、中へ。

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パリを一望。モンマントルが思っていた以上に高台にある事が良くわかるし、高層ビルが一か所に集められていて景観が保たれていることも実感。凱旋門を中心にらせん状に作られた通り、数多くの古い寺院や建物たち。パリを一番実感できる場所、そう感じた。最後の一枚はお遊びでジオラマシャンゼリゼ。

ちなみに、夜のお姿がこちら。
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夜のお散歩で見に行った時の物。石造りの建造物は、間接照明が似合う!

さて、エッフェル塔方向へ。


6) シャイヨー宮とエッフェル塔
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シャイヨー宮まではまっすぐ。途中の地下鉄の入り口がまた可愛い。こういった無駄なデザインって本当に必要だよなぁ、とつくづく思いながら。この辺りの通りはドイツっぽい簡素な感じもあるけど、小道を覗くと、やっぱり窓の格子がフランスである。

そしてシャイヨー宮へ。
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ここからのエッフェル塔の眺めが一番綺麗。物売りは多いけど。。まぁ無視。

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そしてエッフェル塔の麓へ。エレベーターがとにかく混んでいて1時間以上待ちの状態だったので、階段で上がることに。今回は階段で登れる第二展望台まで。登ってからの感想としては、是非階段がお勧め!間近にエッフェル塔を感じる事ができるので。

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何よりも目が向いたのがこの骨組みの細かさとデザイン。ここまで細かい骨組みで構成されていると思わなかったので、びっくり。階段で上がるとこれが間近に見れてとても面白い。一応機械工学出身なので、構造学とか知っているけど、、まさにデザインと強度のバランスの妙なんだろうなぁ、ととてもとても感心。100年以上前にこの美しさ。さすが。

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第一展望台にあるガラスポイント。長い行列が、エレベーター待ちの列。。大切な観光の時間、こんなに待てないっ!!

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個人的には凱旋門からの眺めの方が好きかな。。エッフェル塔からの眺めは、まさに展望台のソレ。でも、もちろん美しいし、なによりこの川がセーヌ川、と言うこの状況がえも言われぬ感覚にさせてくれるのである。


そして、パリに来たら絶対に外せないのが、エッフェル塔のイルミネーション。
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細かい構造が、イルミネーションによって浮き上がっていて良い味に。あー、パリなんだなぁ、と実感できること間違いなし!ちなみに、シャイヨー宮からの眺め。そばに地下鉄の駅"Trocadero"があるので便利。人はそこそこいるけど、暗いので少しご注意を。

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いやー絵になる。。。

そして毎時00分から5分間(1時まで)楽しめるのがシャンパンフラッシュ!!
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動画で見たい場合はyoutubeでもたくさん落ちているので、そちら(検索結果)を。

エッフェル塔を出たら、お洒落なエリア6区を通ってノートルダム大聖堂へ。


7) 6区
いわば代官山の様な場所が6区。こぢんまりした洋服屋、雑貨屋、カフェ、工房などなど、街歩きがとっても楽しいところ。このエリアだけで1日のんびりしてもパリを満喫できそう。
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若干歩き疲れてきたこともあって、、あまり満喫できなかった6区。本当はくまなく小道まで歩いてみたかったんだけど。。途中で入ったベーカリーカフェのデニッシュ系パンはめちゃくちゃ美味しかったし、食器類も素敵だった。チーズ専門店には、種々様々なチーズが並び、地元の人が店員と楽しそうに話しながら買い物をしている。なにより、このエリアは歩いている人の洋服が他のエリアと違う。治安もきっと良いエリアなんだと思う。

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マルシェなどもあり、ノートルダム大聖堂近くの5区も含めて適度に公園があって、住みやすそうなエリア。まぁ、家賃は異常に高いんだろうなぁ。。ヨーロッパでもロンドンとパリは別格の値段と言うし。

またここには来たい、と思わせてくれるエリアだった。


8) ノートルダム大聖堂とサント・シャペル
セーヌ川の中州(シテ島)に建つ大聖堂。川沿いはとてもきれいで清々しい風が吹いていた。
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川を挟んでの景観がとても美しい。こういった、先のとがっていない教会はあまりドイツでは見ないので、斬新。色味も白っぽくて美しい。それまでの6区、5区と違って、ここは観光客がかなり多いのがちょっと。。

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いわゆる "バラ窓" と言われるステンドグラス。この後のサント・シャペルと共に観ておきたいステンドグラス。


大聖堂のすぐそばにあるのが"サント・シャペル"。ここのステンドグラスは絶対に観ておきたい場所の一つ。
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非常に小さな教会だけど、全面がステンドグラスに囲まれていて、圧巻。色とりどりの光に囲まれて、時が止まったような感覚に浸ることができる。素敵すぎ。

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パリ市内をぐるっと一周。結構な距離だけど、パリの当時の繁栄も感じる事が出来るし、その長い歴史の中で、常に最先端を進んできた文化をとても感じる事が出来た。一言でいうと、さすがパリ。
今後も何度も訪れたくなる街である。


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最後に少し載せておきたいのが、この"パッサージュ・ヴェルドー"。これは19世紀に造られた、通りをつなぐ歩行者通路"パサージュ・クーヴェル(wiki)"の一つ。古い商店街の様なもので、その雰囲気が素敵すぎる。
他のクーヴェルも行きたかったけど、今回はこちらのみ。次回は是非クーヴェル巡りがしたい。


このようなパリ。やっぱりいい街でした。

次は、郊外のヴェルサイユ宮殿とロワール地方の古城めぐり。
"EURO Travel 2014 その3 〜フランス ヴェルサイユとロワール地方〜"へ。まだまだEUR旅行2014は続く〜。


EUR旅行 2014
EURO Travel 2014 その1 〜London〜
EURO Travel 2014 その3 〜フランス パリ・ロワール地方〜
EURO Travel 2014 その4 〜ベルギー〜
EURO Travel 2014 その5 〜オランダ〜