いい季節に休みが取れたので秋のオーストリア満喫旅へ。
旅のルート
Salzburg:ザルツブルグ → Wien:ウイーン → Graz:グラーツ → Villach:フィラッハ
→ Matrei in Osttirol:マトライ(オストチロル) → Groβglockner : グロースグロックナー → Zell am Ziller : ツェル(ツィラー) → Hallstadt:ハルシュタット → Linz :リンツ → Passau : パッサウ(ドイツ)
グラーツからリンツまではレンタカー移動。
1.ザルツブルグ
ヴュルツブルグからミュンヘン乗り換えで4時間ほど、オーストリアの玄関口、ザルツブルグ。
駅そばのHostel "Hostel A&O" に宿泊。駅から旧市街までは歩いてだいたい20分ほど。その間にもミラベル宮殿もあるし古い街並みもあるので、是非歩きがお勧め。
旧市街に向かって歩いていくと見えてくるのが、石造りの立派な建物。ヴュルツブルグ辺りとは全く異なっていて、まさにサウンドオブミュージックの世界に心躍る。
庭園が美しいことで有名なミラベル宮殿。バラの奥に見えるザルツブルグ城、ベゴニアの綺麗な整備された庭園、散歩の途中で一休みするのに最高の場所。
川辺からの旧市街とザルツブルグ城。白い壁で統一された旧市街と堂々とたたずむお城、ヴュルツブルグやハイデルベルグと街の構成が似ているけど、壮大な華麗な建物が多いからか当時の繁栄度を最も感じたのはこのザルツブルグかも。
まずはザルツブルグ城のある山に登り、上から旧市街を見ようと思う。
階段や急な坂を登っていくとザルツブルグ城に入っていく。山の上には至る所に城壁跡などが残っていて、ぐるっと歩いてみるとなかなか面白い。
緑、黄、赤の混じる秋の林をお散歩。
お城を色々な角度から見てみるのもなかなかオツ。
そして見どころはなんといっても山からの旧市街。お城側から旧市街を綺麗に見るには朝方、旧市街越しのお城を綺麗に見るなら午後がお勧め。くまなく歩いて色々な角度からの旧市街を是非是非!
旧市街におりて街を散策。小道がたくさんあり、街の雰囲気もかなり綺麗。モーツアルトハウスなども旧市街の真ん中にあり、いいポイントが集まっているので散策には最高の街。
旧市街の程よい大きさ、綺麗な川辺、庭園の美しい宮殿などなど、旧市街のみであれば1日で見どころがおさえられるザルツブルグ。アジア人観光客がかなり多いのが少し気になるけど、この雰囲気は一度は訪れてみるべし!
次の日はザルツブルグ郊外へ。
ウンタースベルク山とヘルブルン宮殿へ。
ここで便利なのがザルツブルグカード。ザルツブルグ駅などで購入することができ、バスなどの公共交通機関が乗り放題で、お城や多くの宮殿、博物館なども無料や割引価格で入ることが可能。カードについてはこちら参照。
ウンタースベルク山は、2枚目写真(ザルツブルグ城裏手からの景色)の右側に見える高い山。ここまでのバスやロープウェイもザルツブルグカードがあれば無料。
ザルツブルグ駅から25番のバスに乗り終点"Grödig Untersbergbahn(ロープウェイ乗り場)"へ。
ロープウェイ山頂駅からの景色も絶景だけど、そこから20分ほど歩いた山頂はもっと絶景!ただし、かなりの岩場なのでトレッキングシューズのようなしっかりとした靴が必要。日本の様に手すりや足場が整備されているわけではないし、滑りやすい場所も多いので、スニーカーでは厳しいかも。風も強くて寒いのでしっかりとした山登りの準備で向かおう。
北を見ると眼下にはザルツブルグ城が、南方向には雪をまとうアルプスまでが一望できる。ザルツブルグに2日以上滞在するならとってもお勧め。
ウンタースベルク山に向かう途中にあるのがヘルブルン宮殿。
宮殿自体はとっても小さいけど、広い庭園がお勧め。
そして、この宮殿の見どころはなんといっても水仕掛けのある水辺。ここは有料(ザルツブルグカードで無料)なので、ツアーに参加して入場する。このツアーは子供連れに最高。。100%楽しみたいなら大きなタオル、さらには雨がっぱの持参を!
大人の目線から言うと、わざわざヘルブルン宮殿のためだけに行くのはどうかと思うけど、、ウンタースベルク山に行くのであれば是非寄っておきたいトコロ。
サウンドオブミュージックの街、ザルツブルグ。元々持っていた少し高貴なイメージそのもののザルツブルグ。今思えば、オーストリアの一つ目に訪れる街としては最適だったなぁ、と。
2.ウイーン
今回の旅で最も期待している街 "Wien:ウイーン"へ。とは言っても1泊なので、見たいポイントを足早に。
絶賛工事中のウイーン中央駅周辺。駅構内と東側は大方工事が完了していてとっても綺麗。駅の北側はまだ大々的な工事が続いていてホテルもどんどん増えていく様子。宿泊はウイーンも駅そばのHostel "Hostel A&O" 。ここの系列Hostelはどこも同じような作りになっていて、基本的に清潔感がある。手頃な値段なのでHostelが初めての人でもお勧め。
ウイーンはさすがに旧市街も大きいため正直1泊ではゆっくり観光では見きれない。そのため、今回はかなーり忙しく散策。
1日目は昼前に到着後、一度旧市街を2時間ほど散策。その後シェーンブルン宮殿へ。そして2日目朝から2枚目地図のルートを散策(4時間ほど)。このプランだと旧市街は街並みを見て食事をするくらいしか出来ないので、音楽の街をもっと堪能しつつゆっくりと観光したいなら3泊は必要な街だと感じた。
効率よく街を散策するために "地下鉄:U-Bahn" をうまく使いたいトコロ。参考までに、中央駅からだと旧市街の奥に位置するU1"Nestroyplatz" まで乗ると街めぐりがしやすいのでは。 U-Bahnの地図はこちら。
1)ベルヴェデーレ宮殿 : Schloss Belvedere
まずは中央駅の近くに位置するベルヴェデーレ宮殿へ。それほど広い宮殿ではないけど、綺麗に整備されているので朝の散歩にはうってつけ。
宮殿を後にして、カールス教会へ。ここは円柱が見どころ。全体のたたずまいもとても美しい。詳細はwikipediaへ。
Stadtpark:市立公園 を通ってフンダートバッサーハウスへ。
2)フンダートバッサーハウス:Hundertwasserhaus
ウイーンでもっとも来たかった場所の一つ。フンダートバッサーは戦後に活躍したウイーンを代表する芸術家・建築家の一人。日本にも作品がいくつか現存している。詳細はwikipediaへ。
そのフンダートバッサーの代表作ともいえるのがこのフンダートバッサーハウス。以前雑誌 "Deutsch Perfect" で見てずーっと気になっていた建物(集合住宅)。
見た目からして目立つたたずまい。この集合住宅は、各部屋ごとに内装・外装がすべて異なる作りになっていて、入居者の希望が反映されているんだとか。現在ももちろん住人がいるが、観光地として定着していて、朝の時点からカメラを持った観光客がチラホラ。カフェも併設されているのでこの雰囲気の中でお茶するのもいいかも。
その後に旧市街に移動。旧市街を見て思った最初の印象は、、街並みがパリに似ている、と。パリの方が大きく広がっているが、ウイーンの旧市街はパリをギュッと集中させたような感じと言うのだろうか。様々なお店が並び、ブランドのお店も多い。もちろんファッションの街なのは知っていたが、想像以上でさらに印象がアップした。
3)オーストリア料理 プーシュル : Gasthaus Pöschl
ドイツに住んでいると良く目にする "ウィーナーシュニッツェル:ウイーン風シュニッツェル" 。いつかウイーンで本場モノを食べてやろうと思っていたので、人気店で食事。昼を少し外して行ったのに、地元民であふれていた。決まった時間に複数人で行きたい場合は予約をしておいた方がいいだろう。カウンター席があるので、一人であれば予約なしでも入りやすい。
もちろん注文したのはシュニッツェル。ここの特徴はなんといっても衣。パン粉が細かくて、しっとりしているのが印象的だった。豚肉も程よく脂がのっていて旨い。付け合わせのポテトサラダの味のバランスから判断するに、ここは他の料理もかなり旨そう。(正直、シュニッツェルは店による差がそれほど大きく無い。)なので、次回は是非他の料理、煮込み料理などを食べてみたい。
4)カフェ デメル : Cafe DEMEL
そしてお次はやっぱりザッハトルテ。一番の有名店は "Sacher:ザッハー" だけど、今回は待つ時間も惜しかったのでデメルへ。デメルもものすごく混んでいたけど、カウンターに一席だけ空いていたのですぐに着席。
そしてザッハトルテとご対面。昔々、ミュンヘンのクロイツカムでバームクーヘンを食べた際、、余りに甘くてがっかりした思い出が頭をよぎったが、、、ここのザッハトルテは絶品。チョコの苦みもしっかりしてものすごくしっとり。ウイーンの名物ミルクコーヒー "メランジェ" との相性もばっちり。となりのおばちゃんとドイツ語で少し話をしてしまうくらい、なかなか至福のカフェタイムを満喫してしまった。
ちなみに、デメルは日本のデパートにもアリ。次回はやっぱりザッハーに行ってみたいものである。
カフェタイムを満喫して少し街歩き。馬車での観光も有名のようで、頻繁に馬車が行き交う。なんとも優雅な光景である。
5)ホーフブルク王宮、マリアテレジア広場
街歩きも終盤。街を抜けて "ホーフブルク王宮:Hofburg Wien" へ。この門?を超えると広場が広がっていて、その壮大さに驚く。さらにその先にはこれまた美しい造りの博物館と美術館が並ぶ "Maria Theresien Platz" もあり、旧市街の密集した雰囲気から一気に解放されて一息つける空間である。
そして中央駅へ。マリアテレジア広場から中央駅まで歩くと30分ほど。U1地下鉄駅のあるKarls Platzまで歩いて電車でもいい距離。
6)シェーンブルン宮殿:Schloss Schönbrunn
初日の昼下がりに郊外のシェーンブルン宮殿へ。
ウイーン到着から雨が続いていて心配だったが、宮殿の見学後に外に出てみるとばっちり青空である。オーストリアとの相性が良すぎて思わず笑顔になってしまった。。
まず宮殿の中を見学。ここでお勧めなのは、チケットの事前ネット購入である。ここは誰もが訪れる観光地なのでとにかく混んでいる。ネット予約だと入場時間の指定ができるため、当日券の列を避けて宮殿内へ入ることが可能。是非是非。チケットサイトはこちら。
宮殿内はもちろん非常に綺麗。以前訪れたヴェルサイユ宮殿やルーブル美術館のマリーアントワネットの住居や遺品ともつながり、非常に感慨深かった。何よりもハプスブルグ家のすごさを思い知らされること間違いなし。日本語の音声ガイド有。
そして庭園である。ヴェルサイユ宮殿とはとても比較はできないけど、適度な広さで(それでも相当広いけど。)観光しやすいところは最高。その分、どうしても写真に人が写りこんでしまうが。。
一番奥にあるグロリエッテも美しい。建物の装飾がどこも美しく、華麗で静かな雰囲気が漂う。
左右に広がる林の中は一気に人も減るので、本当に静か。ここをマリアテレジアやマリーアントワネットが歩いたのだろうか、、、などと妄想しながら歩き回ったり。。。
7)その他
スーパーに入って気になったことが一つ。ドイツではこの写真の茹でソーセージをウィーナーソーセージ(つまりウインナー)と言う。が、ウイーンではフランクフルターソーセージ(フランクフルト)となっていた。。なぜだ。。
ちなみに、フランクフルトで売っているフランクフルターソーセージは焼きソーセージである。。
まぁ、、日本でもウインナーとフランクフルトの違いなんてあってないようなものなので名前をつけたもん勝ちなんだろうな。。
とにかく、ドイツに住んでいる身として混乱してしまった、というお話でした。。しっかしなぜなんだろう。。
と言うことで、ザルツブルグ2泊とウイーン1泊が終了。ウイーンは忙しかったけど大いに満喫・満足。オーストリアの印象が相当よくなった2都市でした。アジア人観光客が多すぎたのはちょっと玉に傷だけど。。。次は一気に南に下ってグラーツへ。オーストリア周遊 2017 その2 〜Graz, Willachアルペン街道〜へ。
オーストリア周遊2017
・オーストリア周遊 2017 その2 〜Graz, Willachアルペン街道〜
・オーストリア周遊 2017 その3 〜最高峰グロースグロックナー〜
・オーストリア周遊 2017 その4 〜Hallstadt, Linz〜
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